第1章:平穏にさよなら
第26話「これから」
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らか、まだ食べ終わってなかったみたいだ。
「じゃあ、僕らは先に戻ってるからなー。遅れるなよー。」
「うん、わかったー!」
僕の言葉に、急いで食べつつも緋雪は返事をした。
...さて、戻るか。
=緋雪side=
「(早く食べなきゃ...!)」
ああもう!高町さんのせいでまだ三割程残ってるよー!
「ちょ、そんなに早く食べると喉に...。」
「んぐっ!?....んっ....ふぅ。」
「あー、やっぱり詰まらせた...。」
すぐに無理矢理飲み込んだからいいでしょ。
「(せっかくお兄ちゃんのとは違った美味しさなのに、それを楽しめないなんて...。)」
惜しいなぁ...。と思いつつ、一気に食べ終わる。
「...ごちそうさま!」
「まだ間に合うのだからそこまで急がなくても...。」
気分の問題だよアリサちゃん!所詮気分だから結局急がなくてもいいんだけどね!
「じゃ、私も先に行ってるね!」
「ええ。あたし達はなのはが食べ終わるのを待ってるわ。」
一足先に私は教室へと戻る。
............。
「....何か話でもあるの?」
「........。」
教室に戻る途中、人気が少なくなったのを見計らって後ろに声を掛ける。
...そこにいたのは織崎君だった。
「...君は、この世界で一体何がしたい?」
「いきなり何言ってるの?」
そう言えばお兄ちゃんが言ってたけど、織崎君は私たちが転生者だと勘付いているらしい。...かやのひめさんは転生者じゃないのにね。
「とぼけるな。転生者だって言うのは分かってる。」
「ふーん...。」
証拠はあるの?とか、なんで勝手に決めつけられてるの?とか、言いたい事をなんとか押し留めて、平静を保つ。
「何がしたい...とか、意図が掴めないけど、強いて言うならお兄ちゃんの支えになりたい。」
「なに...?」
「私はお兄ちゃんの傍にいたい。いつも助けられてるから、私もお兄ちゃんを助けたい。だから、お兄ちゃんの言う事ならなんだって聞くよ。」
妄信的だと言われるだろうけど、一応ちゃんと考えてる。
言う事を聞くって言ってもそれは普段の家事とかそこら辺の程度だし、この前の戦闘とか真剣な時なら、お兄ちゃんの身を案じて止めたりもする。
「お兄ちゃんなら私を正しく導いてくれる。間違っても正してくれる。...だから、何がしたいかなんて特にないよ。さっきも言った通り、強いて言うならお兄ちゃんの支えになりたいだけ。」
お兄ちゃんだって間違える事はあるだろ
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