第二話
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れでおしまい何だからな。
「でも、死んだ奴はみんな……動いて襲ってくる」
「……拡大が止まる理由はないというわけか」
「でも、これから暑くなるし、腐って骨だけになれば動かなくなるかも」
「どれくらいでそうなる?」
「夏なら20日程度で一部は白骨化するわ。冬だと何カ月もかかるけど……」
「動き回って人を襲う死体なんて医学の専門外よ。下手をすれば何カ月も続くわ」
常識的に考えれば何も食わないで動き続ければ二、三日で死ぬが<奴ら>は死体。それはあり得ないし、かと言って動く死体の白骨化も医学で扱わない分野であるため白骨化も起きるかどうかも半信半疑であるため、高城は鞠川先生の理論を否定した。
「ここで難しく考えても仕方がない。とりあえず。地元に家族がいる奴は家族の安否の確認の後に安全な場所を探して逃げこむ。この方針で動くことだ。個人で動けば対処に疎かになるし、連携を忘れない。これで行くって事でどうだ」
これに皆が頷く。そして方針が決まった事で全員は職員室から動き出す。前衛を俺、小室、毒島が出る。これに中衛に宮本と平野。後衛に鞠川先生と高城で決定した。
「いい。銃は非常時以外は絶対に使わないで<奴ら>音にだけは敏感よ!それに普通のドアなら破るだけの腕力があるから掴まれたら食われるわ!」
「了解」
それで一度痛い目に合ってるからな。ハイパワーより強力な武器は出せるけど、下手に出して目の前の<奴ら>を倒せても音を聞きつけて<奴ら>が群がってくるし、絶対にマイナスにしかならないからな。
「キャアアアア!!」
正面玄関の階段に近づいた所で悲鳴が聞こえた。そこには四名ほどの生き残りが<奴ら>に囲まれていた。
「やるぞ」
「ああ」
俺達は一斉に<奴ら>に向かっていく。俺が棒で<奴ら>を吹き飛ばしたと同時に、小室達もそれぞれの武器で<奴ら>を倒していく。一斉に攻撃を仕掛けて<奴ら>がこっちに振り向く前に全滅させた。
「かまれたものはいるか?」
「え……いません。大丈夫です」
「僕らは学校から逃げ出す。一緒に来るか?」
全員頷く。当然だろう。こんな<奴ら>だらけの場所にいつまでもいて無事でいられる保証などないのだからな。
それから仲間を増やして正面玄関についたはいいけど<奴ら>が正面玄関に密集していて、動き出すにも動き出せなかった。
「やたらといやがる」
「見えていないから隠れる事なんてないのに」
「じゃ、高城が証明してくれよ」
小室の言葉に高城が詰まる。確かに理論通りにいけば気にはしなくてはいいだろうが、それでも<奴ら>の密集地にいくのは、かなり勇気がいる行為だ。
「なら愚作だけどこいつを使うか?」
俺は事前に
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