Chapter T:to the beginning
第01話:邂逅
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た。
取り敢えずお返しにと思って最低限のエスコートはしたのだが、流石獣殿。上流階級の所作が染みついていたおかげで中々様になっていたと思う。
「(というか、"今日は"とか言ってる時点で今後も絶対勧誘してくるよなぁ...)」
正直、獣殿じゃなかったら即『魅了』にやられていた。さり気ない所作が何から何まで色気の塊っていうか何だよあの服部屋着ってレベルじゃねーぞご馳走様でした!
『(ハイドリヒ卿)』
『(ザミエルか。どうした)』
『(今後の予定は如何なされるのですか)』
『(取り敢えず今日は宿でもとろう。卿らもいつまでもマレウスの影の中では退屈であろう)』
ルサルカの能力で俺の影にメンバー全員が潜っているのだが、これは中々利便性が高い。大勢でぞろぞろと移動しなくても良い上に会話もルサルカの魔術を通すため隠密性が高い。やはり俺の目に狂いは無かったようだ。
『(明日にでも一度ダンジョンに潜る。卿らの活躍に期待しているぞ)』
『(Jawohl(ヤヴォ―ル)!)』
ううぉおおッッ―――!!
ザミエルさんの「Jawohl!」いただきました!やっぱカッケー!
『(ねえ、ハイドリヒ卿)』
『(マレウスか。どうした)』
『(宿をとるって言ってもお金はどうするの?)』
『(そこらの犯罪者から奪う。ゲシュタポの頃の経験を以てすれば居場所など見当がつく)』
犯罪者から奪っても警察的なところには届け出は行われない。何故なら彼らは警察的な所へ出向ける程真っ当では無いからだ。尤も、今夜だけの話だ。明日からはダンジョンに潜るので自分の金は自分で稼げるだろう。
取り敢えず、一日目から色々とあったけど、今日はオッタル達である程度の実力の確認もできたしひとまず休憩。明日から張り切ってダンジョン攻略していきますか。
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