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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?未来の前の大事
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良いよ、ギンガ」

「え、あ、それじゃあ・・・ルシル・・さん」

「OK。よし。始めようか」

制服のジャケットだけを脱いでYシャツとスラックスになって、軽く準備運動を終える。ナカジマ邸の庭は八神邸より広いから自由に動けるスペースがかなりある。ま、徒手空拳の練習だからそんなに広さは無くても良いんだがな。そして俺とギンガは庭の中央で向かい合い、「よろしくお願いします」礼をし合う。そして・・・

「行きます!」

ギンガは先手必勝とでも言うようにいきなりの正拳突き。俺はいなすことはせずに右前腕を掲げてガードする。いきなり本気を出して差を見せつけるようなことはしない。今はとにかくギンガのレベルを計る。そしてギンガのレベルに合わせて、そこから段階的にレベルを上げていけば、ギンガも俺の動きに引っ張られてレベルアップしやすいはずだ。

(しかし、重い一撃だな・・・!)

魔力強化が必要ないほどに重い拳打。ギンガはもちろんスバルも練習すればこれくらいの重みを実現できるだろう。俺も反撃として速度を落とした正拳突きを繰り出すと、ギンガはフットワークを活かして拳が届かない距離まで後退して、「はっ!」即座に距離を詰めて来て、上段蹴りを繰り出してきた。それをまた右前腕を掲げてガード。ギンガの攻撃は全てガード、俺の攻撃は防御も回避もしやすい手加減したもの。その応酬を繰り返すこと3分。PiPiPiと電子音が鳴った。

「あ、ルシルさん、インターバルを挟みます!」

ギンガがそう言いながら構えを解いたため、俺は繰り出しそうになっていた拳を緊急停止。スバルが腰かけている長椅子にギンガと一緒に座る。インターバルについて話を聴けば本気の組手の時は、3分ごとに1分のインターバルを挟むようにクイントさんから言われているそうだ。

「おねーちゃん、タオル」

「ありがとう、スバル♪ ルシルさんもどうぞ」

用意していたタオルをスバルから受け取ったギンガが、俺にもタオルを手渡そうとしてくれた。実際、本気を出していないから汗はかいてないんだが、受け取るのを拒否すると変に思われそうだから「ありがとう」タオルを受け取り、汗を拭くフリをする。

(今の3分間でギンガの大体のスペックは確認できた)

次の3分はギンガに合わつつ、少しずつレベルを上げていく。最初は困惑するだろうが、ついて来ることが出来るようになっていればその時はレベルアップを果たしたことになるわけだ。

「ルシルさん。もう一試合、お願いします!」

「ああ、喜んで」

第2ラウンドだな。ギンガと一緒にまた庭の中央で向かい合い、「よろしくお願いします!」礼をし、構える。そして「せいっ!」先手はギンガで、繰り出すのは中段蹴り。それを両手でパシッと受け止めて押し返す。ギンガが少しよろけ
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