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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―明日香―
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の守備力分のダメージを相手に与える!」

 しかして追い詰められた《サイバー・エンジェル−弁天−》も、俺を狙って鉄扇を振り抜く。《パワー・ツール・ドラゴン》の守備力分、2500ポイントのバーンダメージを与えんと、鉄扇を振り抜いた衝撃がカマイタチとなって放たれ。

 どちらの攻撃も止まることはなく――

「ぐああっ……!」

「きゃぁぁあっ!」

遊矢LP200→0

明日香LP200→0

 ――お互いの想いを込めた一撃は、同時にお互いを貫いた。


『決着は……引き分け! 《クロス・ライン・カウンター》の特殊な効果処理が決め手となった、二人のデュエリストに盛大な拍手を!』

 最初にその真実にたどり着いたのは、ずっと俺たちを見舞ってくれていた吹雪さん。観客席の方々からの盛大な拍手とともに、サムズアップした吹雪さんに退場を促される。

 そして明日香とともにパーティー会場から離れていき、その拍手と熱気が遠くなっていく。生徒は皆あのパーティー会場に行っているので、この冷たい廊下には人の気配すらしない。

「――明日香!」

 どこまでも吹雪さんに感謝しながら、先に歩いていた明日香に呼びかける。振り向いた彼女の瞳には……涙が浮かんでいて。そんな光景を目の当たりにしてしまい、何を言うべきか浮かばず……口から勝手に、真に伝えたかったことが零れ落ちた。

「生きていてくれて……ありがとう……」

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