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大海原の魔女
三話 大人じゃないから
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メージを与えた様子はない。




 再び飛びかかってくる。
【燗?已co歴衢薯ソ!!!】
 シールドで受け止めるが、今度はそのまま凌ぎ合いになる。

 


 このままじゃ私の魔力が切れるのが先だろう。どうすればいい? どうすれば・・・


 ーーー祖母に渡されたものを思い出す。
 《「それは聖水、御守りみたいなものさ。」》


 ーーー使い方が合っているかどうかは知らないが
 
「喰らえぇェ!!!」

  小瓶に入った液体をぶっかける!!



 




【禍1蠱?!!!!! !!! ! ? ?・・・・ 縣ん橢i…lゑ9…y…… 】
 
 

 怪異は黒い蒸気をあげながら溶けてゆき、
 後には何も残らなかった…
 

 ◇ ◇ ◇


 ・・・すごいな、あの水。いったいどうやって作るんだ?

「お姉さま、無事ですか!?」
「ああ、大丈夫だ。」
 そうだ、私はこんなところで死ぬつもりはない。





 怪異がいた部屋を恐る恐る覗く。
 
 床には魔法陣が書かれているが、消えかけている。

 そして壁と天井には壁画があり、それには様々な怪異が描かれている。



 空飛ぶ竜が村を焼き

 巨人が兵士を踏み潰し

 そして海魔が数多の船を沈めている



「…グロテスクな絵だね。」誰かがボソッと呟く。
 洞窟(grotto)にあるから語源通りだな。
 そんなくだらないことを考えて、頭を落ち着かせる。
 


 あの怪異はここに封印されていたのだろうか?
 それともここの番人だったのだろうか?
 あの壁画は誰が何のために描いたのだろうか?
 ・・・答えは簡単に出てこない。



「…もう戻りましょう。」「うん。」
 みんなで黙って来た道をUターンする。




 だが脳裏にはいつまでも、怪異の姿とあの壁画が焼き付いていた。


 ◇◇◇◇◇◇◇

 
「そんな危険なことをするなんて、誰に似たのかしら?」
「お父さんだけでなく私たちにも言いなさい!」


  今、私たちは母さんとミニーさんに叱られている。

「あなたたちは子供なんだから、もっと大人に頼りなさい。」
 心配してくれるのはありがたい。
 …でも早く終わらせてくれないかな?




「へっくしょん!」「Bless you.」

 水着で冷たい洞窟に入ったからだろうか、 私も,妹たちやビショップ姉妹も先ほどからくしゃみをしている。


「あら、風邪を引いたみたいね。」
「…そういえばこの間頼まれたアレなんだけど、風邪にもいいのよ。」
「持
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