第3章 リーザス陥落
第78話 ホッホ峡の決戦Z(終)
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「うん。ちょっと向こう側の様子を見てこよう」
かなみとメナドはそう言うと離れていく。
やはり、女の子だから これから起こる事を考えたら、少しばかり同情の余地はあるのだが、彼女達が攻撃をした相手のことを考えたら、許せられるモノでもなかった。
「フェリスさんも、お疲れ様です。あ、皆さんと一緒に、回復しますので」
「ん? あ、ああ。ありがと。シィル。……まぁ 手を出した相手が悪かった、ってことで……」
「……ふふ」
「な、何がおかしいんだっ?? お、お前は ランスの傍を離れてもいいのか??」
フェリスは、そう言い返すが、流石のシィルも今の状況のランスの傍にはいたくない様だ。命令でもない限り。
『あ、あう、や、やだ。ま、また……!!』
『や、やめ、わ、わたしたち、アイゼルさまの、使徒、しとだぞっ……!!』
『や、いや……! く、くるな、あ、アイゼルさま、 アイゼルさまぁぁっ……』
使徒3人の悲鳴が聞こえてきて、更に。
『がははは! おっぱいも、ま○こも、三種三様に揃ってるな! さぁ、正義の鉄槌の時間だぁぁぁ!! 泣いても叫んでも、誰も来んわ!! がーーーははははは!!』
ランスの高らかな笑い声と、卑猥な効果音? が場に響いていた。
「……悪い。ちょっと、酷だったか?」
「い、いえ……、あの人たちは、悪い人、ですから……」
シィルは悲しそうな表情をしていたが、仕方ないこと、と割り切ることが出来ているのだった。
そして、3人は倒れ込んだまま、ぐったりとしていた。
かなみやメナド、フェリスたちと戦った時よりもずっと、ぐったりとしている。たった1人でここまでしたのだから、やはり流石はランス、と言った所だろうか。
「ふむふむ、ちょーっとばかり休憩した後に、またヤルか……? あと一回くらい」
『ひっっ……!』
ランスの言葉に、ぐったりと、意識が朦朧であっても恐怖する3人だった。
だが、そこはシィルがそれとなく止める。……同情した、と言う事もあるが、やはり他の子としているのを見るのは嫌だったから。
「あ、あの、ランスさま……そんな場合では……」
「むっ、なんだシィル。邪魔をするな」
「で、でも、皆さんまだ戦ってらっしゃいますし……」
そう、今は絶賛戦闘中である。
確かに、使徒との戦いは終わったが、これは影の戦い、とでも言っていい。表向きは、ヘルマンvsリーザスなのだから。
「ちっ……戦況はどうなってるんだ。かなみ! かーーなーーみーーーーっ!!」
大声で、ランスはかなみを呼ぶ。
すると、耳の良いかなみは、嫌ながらも、こちら側に姿を現した。
「ったく、聞こえてるわよ。そんな大声で叫ばなくても……」
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