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Deathberry and Deathgame
Chapter 4. 『堕ちてゆくのはぼくらか空か』
Episode 27. Rainy, Sunny
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尽きるかシステム画面を呼び出して『停止』コマンドをクリックすることで減少は止まり、そこから五分経過するとゲージが回復し始める。ちなみに、スキル熟練度が上がってもゲージの総量は増えていかず、回復速度だけが上昇しているらしい。

 『縮地』に関して、使用した際のデメリットは他に二つある。
 まず、『縮地』発動の瞬間から四秒フラットの間、ソードスキルが使えなくなる。実際、PoHとの戦いの中でも一護が《残月》や《過月》を使う際、構える速度を落とすことでペナルティタイムを消化していたらしい。本人は「緩急つけるのに丁度いい」と嘯いていたけど、その顔には『マジうぜえ』と大書してあった。力には代償が付き物ということで、無理やり納得はしてるみたいだ。
 また、着地の際に気を緩めると派手にずっこけ、相当量のダメージを負うようだ。移動速度が上がっただけで筋力は変化しないため、意識しないと踏ん張りきれない、とのこと。あの夜は片脚だったため、彼がうっかりミスってズッコケないかと私は内心ヒヤヒヤしていた。あの状況下でコケたら、確実にPoHの包丁による逆襲に遭っていただろうし。実際はというと、一護は着地の瞬間に刀を地面に突き刺して勢いを殺し、不足した脚力を腕力で補っていたそうだ。相変わらず、やることが無茶苦茶だ。

 このような『縮地』の「高性能と引き換えに高難易度かつミスしたら即死に繋がるビーキー性能」は、あつらえたように一護に向いていた。手に入れてからの三か月間、ひたすらに鍛練することで感覚をものにしたらしく、あの夜の『縮地』乱発は、まさにその集大成と呼べるものだったと思う。速すぎて、私には碌に見えていなかったが。

 ……と、そんな感じで一護が奮闘したわけだったのだけれど、やはり自陣営にも犠牲は出てしまった。私たち正面組からは六人、裏口組からは五人のプレイヤーが消滅していた。うち三名は血盟騎士団から出ていており、そのせいかヒースクリフの両隣に座る四人の幹部の表情は暗い。ついさっきまで報告文書を読み上げていたアスナにも、普段の朗らかさは見られない。

 原因は二つ。一つは攻略組の根底にあった「人を殺傷する行為への恐怖」という点。これが原因でトドメを刺せず、逆襲を食らってしまった者も多かったようだ。キリトを始め、複数人はこの件はトラウマと化している。
 最も多くの構成員を斬ったはずの一護は精神的にかなり頑丈らしく、私が見ている限りでは堪えている様子はない。動揺とかならともかく、恐怖に怯える一護なんて私には想像もできないけど。

 もう一つが「犯罪者捕獲用アイテムを利用された」点。これに関しては、捕えたラフコフ構成員への尋問と再検証でタネが判明している。
 元は、NPCショップで販売されている対オレンジプレイヤー用の護身アイテムだったらしい。鎖の一方がプレイヤ
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