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本気で挑むダンジョン攻略記
Chapter T:to the beginning
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で」
「『ファンタジー』ですね。」

 ラノベのファンタジー作品か...色々とあるが総じて魔法やら何やらがある作品ばかりの筈。良いね。心が躍る。

「ファンタジーつっても死亡率は低めなんだろ?」
「勿論です。まあ、貴方が先程まで生きていた世界で交通事故で死ぬよりは高い確率であるのは否めないですが。」
「そんなんで十分だよ。というか交通事故って殆ど不注意とかが原因だろうから結局自分次第じゃん」
「そう言って貰えると助かります。それでは最後に原作を選びましょうか。7枚の中から選んでくださいね。内容はランダムなので私も知りませんが。」

 俺の前に現れる7枚の札。
 ごくり。
 さっきまでは割と適当に決めたが、これで俺の次の人生が決まるとなると急に緊張してきた。それこそラノベのファンタジーだろ?主人公が「お〇ぱい」連呼する某作品のようなものを選んだら一般人にはひとたまりも無いだろう。

「ふぅ...真ん中で。」

 男は度胸。覚悟を決めて先程までと同様に真ん中を選ぶ。結果は――


『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』


「いよっしゃああぁぁぁッッ―――!!!!」

 何とか一般人でも無事に切り抜けられる作品を引き当てた。しかも原作をある程度知っている世界だ。友人に進められてアニメだけだが見た甲斐があったというものだ。冒険者にならなければ安全な一生が過ごせるだろうし、冒険者になるとしても商業系や生産系のファミリアなら大丈夫な筈。まあ、個人的にはあの世界の神々ってそんなに好きじゃないからファミリアには入らない方向で行こう。

「なかなかの当たりを引きましたね。」
「あ、やっぱりそうなん?ってか他の札は何なの?」
「今回はこれでした。」

『ハイスクールD×D』、『灼眼のシャナ』、『新世界より』、『Fate/zero』、『終わりのセラフ小説版』、『オーバーロード』

「怖いわ!わざとやってないよね!?」
「まさか。それにどうせ行かないのだから気にしてもしょうがないでしょう」
「…それもそうだな。すまん」
「いえ。それでは特典を決めましょう。決めるのは個数です。その個数だけ好きな特典を上げましょう。」

 そう言って神様が取りだしたのはトランプ。未開封のそれを開け、上から13枚のカードをとる。

「エース(1)からキング(13)までのトランプのカードがランダムに13枚あります。これから貴方が引いたカードの番号が個数です。」
「OK。じゃあ初志貫徹って事で真ん中で。」

 そう言って俺が引いたのは『9』だった。

「9か。まあまあだな」
「いえ、中々高い方ですよ?」
「え?」

 いやいや、エース(1)からキング(13)まであるトランプをランダムに13枚って
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