Chapter T:to the beginning
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転生、というものをご存知だろうか?
この場合の転生というのは宗教などで良く耳にする「輪廻転生」ではなく、二次小説で良く見かける「お詫びに転生させてあげるよ」的な奴の事だ。
え?何故それを今聞くかって?
おいおい、このくらい察しがつくだろ。実はいるんですよ。俺の目の前に「私は神です」と言って来る怪しい奴が。
「あの、幾ら何でもその言い方は失礼ではありませんか?」
「気のせいでは?自分は今まで喋ってませんでしたし。」
さっきから此方の頭の中を読んだかの如く話しかけてくるが、気のせい気のせい。それに残念だったな。もし失礼な事を考えていても違うと言い張れば物的証拠は無いのだから無罪だ。そんなんだから胸部装甲も残念なのだ。
「あ"?」
「すいません。謝りますからどうかその右手に凝縮されたエネルギーみたいな奴どうにかしてください。」
反省。調子に乗りすぎた。ていうかマジで何だよそのエネルギー。
「…っていうか、もしかしてさっきから本当に心を読んでます?」
「ええ。プライバシーは此方としても尊重しますが、ずっとだんまりでしたので少々読ませて戴きました。」
さいですか。これはもう神様で良いんじゃね?さっきまで散々疑ってたけどそもそも現実逃避でもあったのは自覚してるし。
「話を進めますね。貴方には転生していただきます」
「何で俺?自殺はしたけど別に未練とかは無いぜ?」
「丁度自殺している人がいたので連れてきたら貴方でした。」
「じゃあ他の人にしよう。恵まれない人生を過ごした人にチャンスを!」
「却下。」
「解せぬ。」
そんな即答しなくても良いじゃない。というかマジで俺転生しなきゃいけない訳ですか。
「転生って何所に行くの?」
「それを今から決めましょう。これから一枚引いてくださいね」
俺の目の前に伏せられた五枚の札が現れる。
「それはジャンルです。『アニメ』、『ラノベ・小説』、『マンガ』、『映画』、『ゲーム』の五種類から更に『学園・恋愛系』、『スポーツ系』、『ホラー&ミステリー』、『ファンタジー』、『日常系』へと派生させます」
「やけに細けーな、おい」
「あくまで本人の運で選んだという形にしたいですから。こっちには責任はありませんという意思表示でもあります。」
「王道バトルとかロボットとかは無いのな」
「死亡率が高いですから除外しました。転生してすぐに死なれても困りますし。」
「まあ、確かにそうだ。」
神様っていうくらいだから色々と大変なのだろう。あくまで想像だが。そんな忙しい合間にわざわざ転生させた奴がコロッと死んでしまったら確かに堪ったものじゃないだろう。
「真ん中の札で」
「『ラノベ・小説』ですね。それでは次です。」
「次も真ん中
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