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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第216話 ヨツンへイムの異常と金髪の美女
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り羽ばたかせ、空中を滑るように進んでいく。向かう先は、氷の空中ダンジョン上部側面に設けられた入口だ。だから、このまま安全運転で――と、思った矢先。
いきなり、トンキーは全ての翼を鋭角に畳んだかと思うと、急激なダイヴへと突入。
「うわぁぁぁぁぁ!!」
「きゃぁぁぁぁぁ!!」
男の太い絶叫、女性陣の高い悲鳴が空中に木霊する。
まさかの絶叫系飛行に突入した事に驚いたが、男性陣の中で
彼
(
・
)
は違った。
大陸横断レースを開催した時、リーファやらキリトやらと、F1レース宜しくの速度で空を飛び続けたと言う経験が活きている様だ。
そう、リュウキである。
レースと言えば、キリトも同じだった筈だが……と疑問を浮かべていた。……最初に驚きこそはしたが、絶叫したりはせず、直ぐに冷静になり、自分の横で悲鳴を上げているレイナの肩に手を置いた。凄まじい風圧で、飛ばされそうになったのだが、自分自身の
筋力
(
STR
)
であれば、片手でも十分にこらえる事が出来るから。
それで、レイナは安心出来る。リュウキが支えてくれたら。手を、掴んでくれたら…………なーんて 事がある訳もなく、レイナは只管悲鳴をあげていて、にこりと笑うリュウキだった。
もしも、女性陣達が大絶叫せず、その光景を見ていたとすれば……、レイナを思い切りからかったり、他の2人、キリトとクラインの事を 情けない、とため息をしたりするだろう。……特に、キリトは リュウキと同じで何度も、他者から見れば、大絶叫とも呼べる飛行レースに参加していた筈なのだから。
女性陣、とは言っても、リーファだけは話は別だったりする。
「ぃやっほ―――――ぅっ!」
と盛大に、このトンキーによる天然のモノ、《空中ジェットコースター》を心ゆくまで楽しんでいるのだった。
トンキーによる大絶叫・ジェットコースターのサプライズもいよいよ終盤に差し掛かる。
急激なダイヴによるGが掛かり、多少落ち着きを取り戻したとしても、本能的にしがみつく手を離したりは出来ないし、これまた 超冷静に 力の加減を考えて、最小限度の行動で落ち着く、なんて真似を出来るヤツはそうそういないだろう。
例外
(
・・
)
はいたとしても。
丁度、初めてトンキーと出会った場所、巨大な大穴《ボイド》の南の縁あたりに差し掛かった所で、今度は急ブレーキをふむトンキー。その減速によるGが体にのしかかると、先程まで、飛ばされそうだったのに、今度はトンキーの身体に貼り付けにされてしまった。
どうやら、あのジェットコースターも本当に終わりだったらしい。
緩やかな水平巡航に入ったのを確認すると、下界の様子を探るべく、皆が身体を起こそうとした。中でも、トンキーの身体の一番前にいたリーファが真
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