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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第216話 ヨツンへイムの異常と金髪の美女
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、死ぬ以外に無いんだよ?」
「あ……」
「ほぉ〜〜、なら いつ頃からする? 《格安ヨツンツアー VS リズベット武具店》。あ、私 アルンの高級レストランを予約したげるから、それを賭けない?? あそこのデザートが絶品でさぁ〜?」
「じょ、じょ〜〜だんだって。た、ただ オレが言いたいのは、そう言う訳だから、文句を言わずに一段一段感謝の心を込めながら、降りるんだ〜諸君っ! と言いたかっただけで」
強欲を、そして 完全な負けレースを無かった事にしようとしているキリト。
そんな中で、隣を走っていたシノンは、ため息交じりに答えた。
「別にあんたが造った訳じゃないでしょ」
「ははは……確かに」
全くをもってご最もだ。シノンの前を走っているリュウキも思わず笑っていた。
キリトはというと、相変わらずのクール極まるツッコミを入れてくれた事に感謝するとした。完全に無かった方向へとシフトする事が出来そうだからだ。だからこそ、感謝の心を抱くべき、と自分の中で結論をつけたところで。
「ご指摘、ありがとう」
と、礼を言うと同時に、握手の代わりに目の前で揺れている水色のシッポの先をぎゅっと握ってやった。
「フギャアっ!!」
シノンの口から出た言葉……、違う悲鳴とは思えない様な悲鳴と共に、山猫
弓兵
(
アーチャー
)
は、飛び上がった。
丁度、目の前にリュウキがいて、殆ど間隔をあけていなかったから、思わずに前のめりになり、背中に抱きつく形で倒れこむ。
「っ!」
「きゃ、きゃあっ!!」
今度は、猫らしからぬ悲鳴だが、それでも可愛らしい悲鳴を上げて、前にいたリュウキを押倒して倒れてしまったシノン。
背中からだったおかげで、咄嗟にリュウキは 両手を器用に操ると無防備に階段と激突したり、何処かの漫画の様に、ごろごろごろ〜 と転がり落ちていくのを阻止出来た。
「っ……と、大丈夫か? シノン」
背中にしっかりと抱きしめられている為、シノンの顔は見えない。だから、声を掛けるしかなかったのだが……、シノンの返答は無かった。
今、公衆の面前で キリトのせいとは言え、リュウキの背中に抱きついて、押倒してしまった構図になっているのだ。その事をそのクールな頭は分析して……。
「っ〜〜〜〜〜///////!!!!」
言葉にならない悲鳴を、口の中、いや 喉から出す前に、何とか飲み込む事が出来た後に。
「わ、
悪
(
わり
)
ぃ、まさか そこまでなるとは……」
図らずしも、リュウキを巻き込んでしまった形にしたキリトが、頭を掻きながら、謝罪をして、手を伸ばすが、シノンはその手を取らずに、飛び起きると。
「こ、このっ!! このっっっ!!」
顔を真っ赤にさせながら、キリトの顔を両手で
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