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アインクラッド篇
movement T 白き夜のクリスマスソング
死ねると思うな
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翌日
AM8:00
俺はソラとの待ち合わせの為に、再びシリウスの街に来ていた。
「ごめん!待たせた?」
「いや、五分位。」
転移門より出てきたソラと挨拶を交わし、まずシエラさんの星月夜亭に向かう。
「ちーす。シエラさん、いる?」
「ん?ああ、君達か。どうしたんだい?こんな朝早くに。」
「あいつまだ居ます?」
「ついさっき起きてね、今部屋にいるよ。」
「ありがとうございます。じゃ、ちょっと行ってきます。」
「うん、殺さない様にね。」
「………ジョークにしちゃキツイっすね。」
「本気で言ったからね。」
「……………。」
それ以上何も言わずに、俺は二階に上がった。
「よっ、キリト。調子はどう?」
「お前か………、全く余計なことを。」
「余計なこと、ねぇ?ダンジョンのど真ん中でボロボロでぶっ倒れたのを放っとけと?」
「……いや、助かった。」
「これに懲りたら、フラグボスのソロ攻略なんて諦めろって。」
その言葉にキリトは自嘲的な笑みを浮かべた。
「それが出来ないことぐらい、お前が一番分かるだろう?」
「………だろうな。なら、」
そこでわざと区切る。
「俺が勝手にお節介焼くまでだ。お前、死ねると思うなよ。」
「わり、また待たせたな。」
「ま、慣れてるけどね。それより………。」
ソラは店内の片隅を指差した。そこにいたのは………。
「………うへぇ。」
『閃光』アスナその人だった。
「………何でここにいんだよ。」
その言葉でこちらに気が付いたのかこちらに振り返る。
「………どうも。」
「……ああ、どうも。」
ぎこちない挨拶を交わす。確かに気に食わない相手だが問答無用で追い出す訳にもいかないし、昨日の今日で喧嘩を吹っ掛ける気分でもない。
「何の御用で?」
「別に……あの人が倒れたって聞いて。」
その一言でなんとなく事情が飲み込めた。攻略の鬼であるこの女がわざわざ立ち寄るからにはそれなりの理由があるはずだ。相手が相手だけに攻略関連とは考えにくい。
「ははーん、ふーん、へぇー?」
「………何よ?」
「いや、別に?」
眼光が五割増しで鋭くなるが無視。代わりに心ばかりの忠告をしてやる。
「今のあいつはちょっとピリピリしてるから見舞いならやめた方がいいぞ。」
「……………、そう。」
一瞬悲しそうな顔を見せ、またいつもの厳しい表情に戻る。
「それよりちょっと話があるんだがいいか?」
「………構わないわ。」
「それじゃ、外いくか?」
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