暁 〜小説投稿サイト〜
無理が通って道理も通す
その2
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るんだろうけど。
オタクの人って何故かオタクって分かる服装着るし。

よし、せっかく借りたんだから見ようか。
時間もあるし。
そう思うと早速DVDプレイヤーの電源を入れて再生する。
さてさて、本当に泣けるのか。楽しみだ。
少しワクワクとしながら、アニメは始まっていった。

そして数時間後。

「うっ、うっ…」

まさかの号泣である。
涙がとめどなく溢れてくる。
なんて悲しい物語なんだ……

ティッシュで涙を拭きながらエンドロールを見る。
これでまだ話数の半分もいっていないのか。
一体どれだけ泣かせるつもりなんだ……
侮っていた。

まさかアニメにここまで感動するとは……
こんなに泣いたの物心ついてから初めてかも……

ちなみに話のストーリーはこうだ。
主人公には仲の良い友達4人がいた。
両親が病気で死んだ時、彼を支えてくれたのか彼らだった。
彼らとは小学校から高校までずっと一緒だった。
でもある日、事故が起きた。

その事故から生還できたのは主人公だけだった。
しかし、彼自身も意識不明の重体。
意識を取り戻してから皆がいなくなっていると分かれば今度は自ら命を断つかもしれない。
そうならないために、彼らは天に祈りを捧げた。

意識が戻るまでの間、自分たちも彼らの夢の中(虚構世界)で生きていられるように。と。

虚構世界では皆が楽しく生活している。
だが、残り時間は数えるほどしか残されていない。
その間に彼らは主人公の心を鍛えようとする。
たとえ、愛する人間がこの世からいなくなっても前を向いて生きていけるように。

「はぁ……」
思わずため息が漏れた。
泣き疲れた。

ふと時計を見ると22:26と表示されている。

うん、いい時間だ。
あとは歯を磨いて寝よう。

今夜はグッスリ眠れそうだな……
こうして今日も一日が終わっていくのだった。
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