第25話 ユグドラシル
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なら、片方が残って相手にした方がいいだろう」
「でも…」
「エックスも、きっとお前を待っているはずだ」
「…っ!!」
色恋沙汰に鈍いゼロには分からないが、エックスとルインの間には、ある意味自分よりも深い繋がりがあることには気付いていた。
それにルインなら自分より早くエックスの元まで行けると考えてのことだ。
「っ、ごめん!そしてありがとうゼロ!!」
扉に向かって駆けるルインに攻撃を仕掛けようとするフラクロスとヘケロットだが、ホルスターからセイバーをもう一本抜き、エネルギーチャージをしながら突っ込む。
「はあっ!!」
無防備なヘケロットとフラクロスをダブルチャージセイバーですれ違い様に同時に両断した。
「んなっ!?嘘だろおい…何で俺、こんな事になってんだよ!!」
「ここはどこケロ!?ワタスは誰ケローッ!?ゲロゲログワーッ!!!」
フラクロスもヘケロットも何故自分が真っ二つにされたのか分からないまま爆散した。
「残り…四体…」
ルインが先に進んだのを確認し、ゼロはサンダーチップを起動し、マグマニオンにシールドブーメランを投擲した。
シールドブーメランは当たらずにすり抜けたが、姿を現した時、戻ってきたシールドブーメランがマグマニオンを横一文字に斬り裂いた。
「ハッ…私としたことが…あんな者共に…心を…操られてしまうとは…なっ…情け…ない…」
マグマニオンは自身が操られていたことに気付いた後に爆散し、ウロボックルがこちらに向かってくる。
ゼロは距離を取り、チェーンロッドでウロボックルを拘束すると、勢い良く壁に叩き付けると、ウロボックルから入手した技であるレーザーショットで動力炉を貫いた。
「は…ここは…!?エルピスが来て…ベビーエルフが来て…俺は…一体…う、うごわーーーーーー!!」
ウロボックルも撃破し、残りはアンカトゥス兄弟のみとなる。
「大いなる者が…間もなく…再び…この世に…目覚めようとしている。閉じられた歴史が…再び動き始める。エルピス様に…栄光あれ…行くぞ…弟よ」
「はいっ、兄上!!」
アンカトゥス兄弟がゼロに向かっていく。
一方で、エックスが眠るユグドラシルに向かって突き進んでいるルインは…。
「どけっ!どけえええっ!!」
ルインの行く手を阻むユグドラシルの防衛網は更に熾烈さを増し、無数のパンテオンやメカニロイドがルインの前に立ちはだかるが、数々の戦いを経て成長し、アーマーを換装することで様々な状況に対応出来るルインにとってパンテオンやメカニロイドなど既に敵ではない。
敵どころか今のルインにとってはエネルギーとパーツを得られるありがたい存在でしかなかった。
残骸から液状化したエネルゲン水晶を
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