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銀河日記
プロローグ
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”に至る。銀河帝国は正規軍士官とヘルベルト大公の取り巻きの混在による指揮系統の瓦解、無秩序な進撃、正規兵と私兵の混同などという多くの要因で歴史的な完敗を喫し、この会戦の勝者たる自由惑星同盟はその存在を銀河中に轟かせた。

“自由惑星同盟”この銀河帝国に対抗しうる唯一最大の勢力??!銀河の中に突如現れ、その名前と存在が、帝国の中に存在した共和主義者などの反帝国分子や帝国の圧政から逃れたいなどと思っていた人々にとって、どれだけ魅力的であったかは想像に難くないだろう。帝国からは多くの人々が新天地を、自由を求めて同盟へと亡命した。同盟は門を開き、客を受け入れ得た。だが、その中に本来“招かれざる客”も混じっていた。同盟も、それによって変化を遂げようとしていた。

“ダゴン星域会戦”から百二十年が流れた帝国歴四五六年の春、銀河帝国首都星、ヴァルハラ星系第三惑星オーディンにて、一人の子供が生まれた。
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