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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第44話:思い込んだら色んな道を……
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ぶわけにもいかず、可能な限り自然体で名前を尋ねる。
「この人はゴリラよ。このクラブのコーチ兼ゴリラななのよ!」
ゴリラとコーチが兼任って何!? つーか相変わらずマリーちゃんの口が激悪。

「こらマリーちゃん。そんな事言っちゃ失礼でしょ! ごめんなさいねゴリラさん」
「アンタもゴリラって言ってるじゃん!」
しくじった……思わず言ってしまった。

「良いんですよゴリラで(大笑) まぁイサーク・クンドーって名のゴリラですがね。わはっはっはっ」
良かったわ……とても良い人みたい。
だからと言って、これ以上ゴリラと呼ぶわけにもいかない。

「ではクンドーさんと呼ばせて貰いますね(ニッコリ)」
以前ポピーちゃんが言ってたわ……『リュリュだったら失礼な事を言っても、ニッコリ笑っていれば許して貰えるわよ』って。

「いやぁ〜そんな余所余所しくなく、イサークと呼んでくれても良いんですよ!」
う〜ん……流石ポピーちゃん。
本当に許して貰えたわ。

「あのですね、皆にラムネを差し入れようと思って買ってきました」
私は会話が弾んでる内に先程買ったラムネを皆に配る。
冷たい内に飲んで貰いたいしね。

「ところで……何でこんな空き地で練習してるの? もっと整備されたグラウンドを使用すれば良いのに」
「相変わらず馬鹿ねリュリュちゃんは」
そんなに馬鹿なの私!?

「あう……酷いマリーちゃん(泣)」
「学校のグラウンドは他のスポーツクラブも使用するから、毎日は使えないの。それ以外で整備されたグラウンドとなると、軍の敷地内にあるグラウンドしか無いでしょ。使えるわけ無いじゃん、そんなとこ!」

「なるほど……」
的を射たマリーちゃんの説明に、ションボリしてた私も大いに納得。
口の悪いマリーちゃんとの会話に、周囲の人達(特にクンドーさん)がハラハラしてる。

やっぱり私はお父さんの娘なのね……
皆さん王族として見てるみたい。
身分を隠してるマリーちゃん達が羨ましいわ。

リュリュSIDE END




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