進級試験とウロボロス
中級悪魔昇格試験本番と試験官をやる俺とヴァーリ
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物系統の悪魔も来ているぞ一誠』
『多種多様の悪魔が昇格試験に臨む訳だが、朱乃らを含めても四十人程度かな。昇格は狭き門のようだし、実力がある者にもチャンスを与えられると言う事か』
『そろそろ俺らの仕事を始めるぞ』
試験官である俺とヴァーリが後ろから受験者を確認してから、レポートの提出をするように告げる。俺らの先導の元、レポートを提出させてから纏めて封筒に入れた。これをサポートである蒼太に渡してから、試験用紙をヴァーリと一緒に配る。
「さてと、そろそろ時間となったんで開始して下さいな」
俺の開始を知らせる声で受験者は皆一様に試験用紙を表に返して、テスト開始となったが俺は前にいてヴァーリは後方にいるようになっていた。カンニングや落とした物とかをチェックするが、受験生は一つでも解答を埋めていくようにして悪魔文字で書いていた。そんで筆記試験を終わらした朱乃と祐斗は、センター内の食堂に来ていたが過去問と俺らからの勉強会の結果が出たようだ。
「やはり一誠さんの言う通りとなりましたわ。『黒衣の神皇帝』に出てくる敵幹部の名前や一番初めに使った技名などが」
「それと『レヴィアたん』のも似たようなのが出て来たよね」
「ま、俺的には最近起きた事が試験に出ると予想していたが本当に出るとはな」
「だが試験官とした仕事も新鮮があって面白いな」
複数の項目に分かれていた筆記試験を数時間かけて終了したが、俺とヴァーリは問題を見ていたけど予想通りと予想外な問題が出ている事にため息をしていた。筆記試験をしている時、俺とヴァーリは監視しながら各自読書やらしていた。
悪魔に関しての基礎はあったが、社会学で『マジカル☆レヴィアタン』と『黒衣の神皇帝』に関しての問題が出て来たと試験後に知った。最近起きた出来事に『禍の団』に関しても出て来たので、他の受験者よりもスラスラと書けたようだ。
「それにしても一般に教えてはいけないような情報まで書く必要性はなかったよね?」
「ああ。それを知っているのは一部の悪魔と三大勢力トップと俺らぐらいだから、他の試験官でも知らない事は沢山あるぞ」
「それは良かったよ。にしても空欄がほとんどなかったから、自信は結構あったかもね」
「確かにそうかもしれんし、悪魔文字で書くからか一誠が受験者に質問受けた時は一瞬疑問符していたぞ」
「そう言えば一誠さんは悪魔文字が読めないんでしたか『まあな〜だがこのグラサンにて翻訳モードにすれば読めるからな』だからいつもグラサンをかけているのですね」
昇格試験で一番難しいのは、試験に挑戦できる権利を手に入れる事なのか。だからこんなにも受験者が少ないし、ここの食堂も広い割に悪魔の数も少ないからな。お茶を持ってきた大地だったので、俺とヴァーリは飲み干した
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