進級試験とウロボロス
中級悪魔昇格試験本番と試験官をやる俺とヴァーリ
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いのかヴァーリがそう言っていたが本当に余りいないな。昇格試験に臨める悪魔など、今の冥界では少ない方だと聞いているし上級悪魔の試験センターの方がもっと空いているそうだ。昔なら兎も角、現在は戦もないし悪魔稼業の契約で大きな事をするかゲームで活躍しない限り昇格話は来ない。
「一誠君、試験開始前に一つ言いたい事があるんだ」
「ん?何だよ、改まって」
「君ら二天龍と出会えてよかった」
「二天龍、ね。ま、寄せ付ける力を持っているからな。俺らがいないと二人共昇格など出来んよ」
「私も一誠さんに出会えなければ、お母様とお父様との幸せな事はありませんでした。あの事件を解決してくれたお陰で、今があるんだと思いますわ。一誠さんの戦いを見たお陰で、こんなにも強くなれたと思いますわ。必ず合格してみせますわ」
と言う事で、俺の拳とコツンと鳴らしたら朱乃からも握手をしていたら蒼太が書類を取ってきてくれたので、空いているスペースで記入する事となった。ここから俺とヴァーリは試験官だからか、二階に続く階段を一緒に上がるようだが悪魔文字で書いてあるから俺だけ読めないように思えた。グラサンにある機能で、ゼロが翻訳してくれたお陰で理解出来た。
『中級悪魔昇格試験・筆記試験会場、と読むのか。翻訳モードにしないと読めないわ』
『俺は何とか読めるが、一誠は悪魔文字を知らないからな』
『そう言う事だけど、ここから俺らの仕事が始まるからなヴァーリ』
『分かっている。まるで駒王学園の大学部にある教室みたいだな』
長机が並ぶ室内で、受験票が書かれた番号に記された席に座らないといけないようだ。試験官である俺とヴァーリは後ろにいたが、仕事なのでここからは見守るしかないだろうな。二人並んで席に着くと・・・・周囲の受験者からヒソヒソ話が聞こえてきたな。
「・・・・あれって、グレモリー眷属の?聖魔剣と雷光の巫女・・・・」
「後ろにいる試験官って、あのサイラオーグ・バアルを倒した二天龍か!」
「魔王様からの昇格推薦の噂は本当だったんだな・・・・」
「それに二天龍である二人は、魔王様から雇われたとか噂されているわよね?」
「だから外にカメラを持った奴が何人もいたのか・・・・」
と言う感じのようだが、特撮番組やニュース報道にレーティングゲームで有名になったグレモリー眷属だ。ま、その前に俺らが有名過ぎている事だがその辺は気にしていない。だが話から察するとやはりマスコミ関連がいるようだな。人間界で言えばパパラッチか?まあすぐに殺気で蹴散らすけど、受験者が集まり試験会場は昇格試験に臨む悪魔で席が埋まった様子だ。
『百人以上収容出来る室内を満席になる気配もないな』
『そりゃ元人間の悪魔ばかりだからかもしれんよ、獣人や妖怪に魔
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