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がっこうぐらし!The world in confusion
chapter32
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たところの物陰から誰かが出ていって私達から逃げるように離れていく。
「もしかして生存者かも!」
音姫さんの言葉にみんながうなずき発見した生存者を追いかけていく。
「完全に見失った」
「でも五階のどこかに行ったはずだから」
「っ!こっちから音がしたよ!」
生存者の行方を見失いしらみ潰しで捜索しようとしたとき由紀ちゃんが指差した方向から音がしたとみんなに伝える。
「…行ってみるか」
由紀ちゃんのことを信じて胡桃は行くことを決めて胡桃を先頭にその通路を進んでいくと、1つの部屋の前でみんな立ち止まる。
「…誠」
「いるな…一人だけ」
胡桃は部屋の中の気配を感じて同じく気づいていた誠くんにも確認をとりドアノブに手を当てドアを押して開けると
「やっぱり、生存者」
部屋の隅で私達を怯えた目で見てくる巡ヶ丘中学の制服を着た女の子がいた。
「近づかないでください!」
女の子は直ぐに近くあったハンドガンを構えて銃口を私達に向けてきた。
「ま、待って!私達は敵じゃないわ!」
「そんなこと、信じられる筈がないじゃないですか!さっきだって!大声で呼んだのに!」
私も説得も空しく通じず、ふと余計なことをしてしまった誠くんを横目で見る。
「え、俺のせい?」
「ふん!」
「ぐぼぉ!」
キョトンとした顔の誠くんに優花ちゃんが裏拳を溝に入れ相当の威力だったのか膝をおって蹲った。
「えっと、大声で叫んだことで驚かしてすまない」
「…」
未だに信用できないのか銃を下ろさず構えたままだ。
すると後ろから走る足音が聞こえてきてそれは段々とこちらに近づきつつあった。
「っ!もしかして帰ってきたんだ!」
女の子の他にも生存者がここにいたのか
そう思っていると先にドアの前にたどり着いた人を見て私は…いや女の子と誠くんと優花ちゃん以外驚いた。
「圭!」
「美紀!急いで脱出…っ!?」
圭と呼ばれたライフルを持った少女、彼女は私達を見て驚いた表情をする。
この女の子はあの放送で死んだと思ってた女の子だ…つまりは
「圭!直樹!時間がない!急…い…」
更にきた人物は私達を見るや言葉をつまらせた。
考えた通りだった、女の子が生きてるなら勿論、もう一人も生きてるはずだと
私は生きていた嬉しい気持ちで彼の名前を口にした。
「ゆうくん!」
月宮雄也…ゆうくんは今私の目の前に生きている。
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