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RSリベリオン・セイヴァ―
第十八話「知らぬが仏?」※修正
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と、一夏はそのようなことはどうでもよく感じた……
そして、後から店から箒達が出てきたが、既に二人の姿は見当たらなかった。
「くそ! 見失ったわ?」
苦虫を噛みしめる顔で凰は辺りを見回す。
「まぁいいわ? 月曜日、覚悟しなさい? 一夏……!」
と、凰はボキボキと指の骨を鳴らして、邪悪に微笑んだ。

時を同じくして……俺は、額に汗を浮かべながら弥生とショッピングモールを歩いていた。
「えっと……水着とか、買おうかな? って……」
「そ、そう……!」
俺は、先ほどから冷や汗が止まらない……そして、心臓の鼓動が徐々に高鳴る。
「じゃ、じゃあ……ちょっと着替えてくるね?」
と、俺を待たせて試着室へ……ああ、あの中で弥生が服を脱いで水着に着替え……ああ! 想像しただけで鼻血が……って、まて! 今ここでそんなことしたら、女の店員に変質者と思われるぞ? 今のご時世、それが当たり前だ!!
――と、とりあえず落ち着け!? 静かに、心を無に……なんて出来ない! そうだ、心を落ち着かせて、周囲の音なんて気にしなければ……あ、試着室から脱ぐ音が聞こえる……
俺は、咄嗟に鼻先をつまみ上げる。危ない……もう少しで変質者になるところだったぜ!
――そういえば、弥生は何の水着着てんだろ……?
と、その時、彼女のいる試着室のカーテンが開いた。
「こ、これ……着てみたの」
「なっ……!?」
そこには、赤いシマ模様のビキニを着た弥生の姿が……俺は、咄嗟に鼻先を強くつまんだ。
――こ、これは……!
「ど、どうかな……?」
顔を赤く染めてモジモジさせながら俺の前で感想を問う。
「い、い……いいと、思うぞ! む、胸とか……」
「む、胸!?」
とっさに彼女は、その能満な巨乳を両腕で抱いた。しまった! つい本音を口にしてしまった〜!
二人の間にやや気まずい雰囲気が漂う。それを打ち消さなければと、俺は適当に彼女へ水着を選んだ。
「ほ、ほら! コイツとか弥生に……」
と、適当にハンガーにかかった水着を取り出して彼女に見せたが……
「そ、それを……着るの?」
急に彼女は顔を真っ赤にさせる。
「へっ……あっ!?」
すると、ハンガーには何ともきわどい水着が……黒いVの字ビキニであった。
――しまったぁー……!!
「あ、いや……その……!」
「い……い、いいよ!? 狼君のためなら着てもいいよ? 私!」
しかし必死の決断の末、彼女はこのVの字ビキニを着ることを選択した。
「い、いや! 無理に着なくてもいいよ!? その……偶然でさ?」
しかし、頑固にも彼女は試着室のカーテンを閉めてしまう……やば! どうしよう……
「あ、あの……ちょっと!?」
「ま、待っててよ!? すぐに着替えるからね!?」
――やっばぁ〜……!!
「あ、ああ……いや! 
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