新たな仲間
フラグ満載の回 前編
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電話を切り、アマネとヒメラギの方を見る。いまだに食いつくかのように中の様子を伺っており、もうしばらくは帰れそうにないなと諦める。
「たくっ…………」
「ん?お前らこんな所で何してんだ?今日は部活は休みだぞ」
「あ、ムウさんだ」
「ムウさん。少し静かにしてください」
「いや何やってんだお前らは?生徒会室なんか覗いたって面白いものなんてないぞ? 」
「それがさムウさん。今日に限っては面白いことになってんだって」
ヒメラギがムウさんを手招きし、なんだなんだと言いながらムウさんも生徒会室の中を見る。
「………………なんだありゃ? 」
「セシリアさんが生徒会の仕事を体験してるんですよ」
「いやいや。あれ絶対にオモチャにされてるだろ。生徒会長にあんな趣味があったのか? 」
「残念ながらあったんですって」
「俺もう三十近くになるけど、流石に百合を見たのは初めてだな」
「私もです」
「俺も」
そのままムウさんも食いつくかのように生徒会室の中を見続け、俺は完全に呆れコーヒーでも買いにその場を離れる。
「なんだあれ? 」
生徒会室は長い廊下の奥にあるため、その廊下を渡ろうとすると、奥から数人の人影がこちらに向かって走ってきていた。
「あっ!おい逃げろカグラ!サクラ先輩にバレちまったぞっ! 」
「待て貴様らーーーっ!!! 」
鬼の形相をしたサクラが、ヒメラギ達の後ろから追いかけていた。遠くをよく見ると、ムウさんが他の先生に連れられていた。
「………………とりあえず俺も逃げた方がいいなコレ」
ヒメラギ達を置き去りし、俺もその場から逃げだした。ついでに孤児院に帰ろうとしたが、途中で呼び出しの電話を受けてしまい学園に戻るはめになった。
「んで、なんで俺は呼び戻されたんだよ?もう生徒会室を覗くことも出来ねぇってのに」
「理由もなく呼び戻さないわよ。単純に、明日の準備をするためよ」
「そーいう事だよ。そんじゃ、早速買い出しに出掛けよーぜ」
ーーー−−
「なあ、ちょっといいか? 」
「なによ? 」
「ここってスーパーみたいな所だったっけ? 」
「私の記憶では、違うわね」
「なんか店がでっかくなっちゃってるじゃねーか! 」
駅前の周辺に買い出しに出掛けると、 偶然通りかかったいちば模型店の前に思わず立ち止まってしまった。
「おいおいおい!前来た時は完全なプラモ屋だったじゃねーか! 」
「中を見るついでにここで買い出しするか? 」
「本当にスーパーみたいになっていれば一石二鳥なんだけど」
いちば模型店(?)の中に入り、入り口手前までは前と同じであ
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