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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth23エリーゼ・フォン・シュテルンベルク〜Ich mag dicH〜
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と。目線を下に移すとわたしを見上げてるヴィータの呆れ顔が。

「オーディンさん! お呼びですか・・・?」

「「マイスター!」」

あぁ、シャマルさんやアギトにアイリがオーディンさんの元へ。ううん、みんな揃っている中でもお話し出来る内容のはず。だから「オーディンさん、お話があります」わたしもオーディンさんの元へ。

「エリーゼ。・・・すまない、エリーゼ、今はちょっと。あとにしてもらえると助かる。みんな、聴いてくれ。これより私はアウストラシアへ向かう事になる」

オーディンさんはもうわたしを意識の外に置いて、グラオベン・オルデンのみんなと話し始めた。一歩下がって遠見で見守る事にする。オーディンさんの話を聴いたみんなは、オーディンさんに同行するって流れに。

「・・・むぅ、何人かをここの防衛に置いていきたい。出来れば志願を」

「ならば我が残ります」

「えっと・・・それじゃあ私も。負傷者の治療が少し残ってますし」

「ザフィーラとシャマルか。せめてあと1人・・・・シュリエル、頼めるか?」

「えっ、あ、・・・はい、オーディンのご指示であれば」

しょんぼりするシュリエルさん。きっと今のわたしと同じ気持ちなんだ。寂しい。オーディンさんはシュリエルさんの気持ちを察したようで「頼りにしている」とシュリエルさんの頭を撫でた。ズキッ。心が軋む。わたしも見てよ、オーディンさん。お願いだよ・・・。

「はいっ」

「では。アギト、シグナム、ヴィータ、アイリ。私と共に来てくれ。シャマル、ザフィーラ、シュリエル。ここヴレデンへ残り、防衛に当たってくれ」

「「「「「「「ヤヴォール!」」」」」」」

「それでは解散」

シャマルさん達は屋敷の庭から出て行って、それぞれの思うところのある場所へ向かった。そして「待たせた、エリーゼ。話があるんだよな」オーディンさんがわたしのところへ歩いてきた。時間がない。でも訊きたいこと、その答えはすぐに出るのか判らないし、その答えに反発とかしてしまう自分が居るかもしれない。ううん、難しく考えない方がいい。今はただ・・・

「あの、オーディンさんがベルカに訪れた理由・・エ、エグリゴリ、が、その・・・イリュリア王都に居るって、オリヴィエ王女殿下に聞きました」

「そうか。確かに私の生きる目的、戦い続ける存在意義、エグリゴリの救済が、あと少しで叶おうとしている。偽者の1機はオリヴィエ王女殿下が破壊したが、あと1機存在しているし、オリジナルもおそらく何体か王都に居るはずだ。この好機を逃すわけにはいかない。だから・・・・」

オーディンさんがイリュリア王都へと目をやった。それはもうとても遠い目で。だから「あ・・・」気づく。オーディンさんの心はもうベルカから離れていく一歩手前だって。ダ
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