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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth23エリーゼ・フォン・シュテルンベルク〜Ich mag dicH〜
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う時間を置かずに目覚めるはずよ」

シュリエルさんとシャマルさんの話に、すべての心配事が消えた。疑問はまだあるけど。どうしてアンナは王都に居なかったのか、とか。ヴィータがわたし達の背中をポンって叩いて「顔見てこいよ。実際に見た方が安心できるだろ?」って送り出そうとしてくれた。わたし達は最後にもう一度「ありがとうございましたっ!」お礼を言って、医院(仮)のアンナが居る部屋へ向かう。

「・・・オーディンさん、居なかったね」

「戻ってきたの、クラウス殿下たちとグラオベン・オルデンのみんなだけだったから」

「えっ? それじゃあオリヴィエ聖王女殿下や騎士リサさんは・・・?」

「ううん。アンナとみんなの姿を見てすぐに2人に教えに行ったから、何も聞いてない」

「でもここに帰って来るまでは一緒だったみたいだし、たぶんすぐに帰って来るんじゃない?」

モニカが気楽に言う。でもそれはオーディンさんを信じているから。だからわたしとルファも「うん」って首肯。きっとすぐに帰ってくる、そう信じて。医院(仮)内を歩いて、「この部屋だ」アンナの名前が記された名札の付いた一室の扉の前で立ち止まる。
わたしが代表として扉をノック・・・返事はなし。そろ〜りと扉を少し開けてみると「アンナ・・・!」寝台の上で眠っているアンナが見えた。バッと扉を開けて室内へ。アンナの病室は狭いけど個室で、他の患者様に迷惑を掛けずに居座れそう。

「アンナにはちょっとごめんなさいだけど・・・」

布団から右手を出して、わたし達はその手に自分の手を重ねる。アンナは確かにここに、触れ合えるところに居る。夢じゃない、幻じゃない、現実だ。そして3人一緒に「おかえり」アンナを迎え入れる。起きた時にもう一度言わないとね。
それからちょっとの間、アンナを見守って・・・「エリーゼ、オーディンさん達が帰って来てる」窓辺に居たルファが、アンナを気遣って声量を落として教えてくれた。早足で窓に駆け寄って外を見る。オーディンさんとオリヴィエ聖王女殿下、そして「騎士リサ・・?」だけは、オーディンさんに横抱きにされていた(っく、羨ましい)。

「ほら、行っておいでよエリーゼ。アンナは私とルファで見てるから」

「うん。オーディン先生に抱きついておいで」

「んなっ!?」

ルファの発言に顔が赤くなるのが判った。でも急いで駆け寄って行きたいのも事実で。モニカとルファが「ほら、早く」って送り出そうとしてくれる。アンナの横顔を見て、「ごめん、ちょっと行ってくるね」部屋を後にする。出来るだけ靴音が大きくならないように注意して走り、医院から出る。
きょろきょろオーディンさんの姿を走って捜して、角を曲がるオーディンさんの特徴である銀髪が見えた。急いで追いかけて、「オーディンさん!」背中に呼びか
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