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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth23エリーゼ・フォン・シュテルンベルク〜Ich mag dicH〜
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胸(いったい何を食べたらそんなに育つのか教えてほしい)にわたしの頭を抱き寄せた。蘇る記憶。うんと小さかった頃、母様にもこうして胸に抱いて(母様も大きかったんだけどなぁ〜。なんでわたしだけ・・・orz)もらったんだよね。

「エリーゼ! モニカ!」

ふにふにふわふわだからウトウトしだしていた時、すごい剣幕で公園に全力疾走して来たルファ。あまりの眼力に「ごめんなさい!?」つい居住まい正して謝ってしまう。モニカはそんなわたしを見て「あはははっ!」大笑いするんだけど、なぜ笑う? 滑稽に見えるの?

「帰ってきた! 帰ってきたの!」

「帰ってきたって・・・・オーディンさんが!?」

真っ先に思い浮かんだのがオーディンさん、そしてシグナムさん達グラオベン・オルデン。するとルファは今にでも泣きそうな顔になって首を横に振った後、「アンナが帰ってきた!」って頭の中に浸透して、理解できるまで時間がかかってしまうような事を言った。そしてハッキリと理解して、「アンナが・・・帰ってきた・・・?」ポロポロ涙が零れた。モニカも「ほ、ホントに・・?」って立ち上って、ルファに訊き返した。わたしも何度も頷く。

「うん、うんっ! アギトやシグナムさん達と一緒に帰って来たっ!」

もう決壊した川の水のように涙が溢れ出して、モニカと一緒にルファに駆け寄って、3人で抱き合って喜び合う。そして喜び合うのも切り上げて、すぐにアンナが運び込まれたっていう医院(仮)へ走る。もう生きて逢えないって思って、でもオーディンさんやオリヴィエ聖王女殿下が助けてくれるって約束してくれて、それを信じて待っていた。まさかこんなに早く逢えるなんて。涙で視界がぐにゃぐにゃだけど、でも転ばないように、必死に走る。

「・・・あっ、アギト! シグナムさんっ、ヴィータっ、シャマルさんっ、ザフィーラさんっ、シュリエルさんっ、アイリっ!」

医院(仮)の前に居るアギト達に大きく手を振る。

(あれ? オーディンさんが・・・居ない・・・?)

きっとヴレデンのどこかで誰かと大切な話――会議をしているんだ・・・うん、きっとそうだ。だから今は「アンナを助けてくれてありがとうございます!」モニカとルファと一緒に深く頭を下げる。

「アンナを救ったのはオーディンです。我々は、何も・・・」

シグナムさんがそう言った。オーディンさん、本当に約束を守ってくれたんだ。感謝してもしきれない。それに「オーディンさん・・・」への想いもさらに強く募っていく。笑顔を思い浮かべるたびに胸がポカポカするし、声を思い出すたびに心がドキドキする。

「アンナはここに来るまでにオーディンとシャマルにすでに診てもらっているから、体の問題については安心してくれていいです」

「ええ。疲労で眠っているだけだから、そ
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