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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth23エリーゼ・フォン・シュテルンベルク〜Ich mag dicH〜
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EXランクと必要だからだ。しかし今の私に扱える魔力は最高でSSSランク。4倍近く足りない。
必要魔力量を限定的に少なくすれば、片方の真技は扱えるかもしれないが、それでは威力が足りない。つまり今この場でエテメンアンキを単独で、その上で反撃を許さないように一撃破壊する方法はない。だから・・・
「全騎、一時退却だ。各国の王たちの返答が出るまでは、迂闊に動けない」
退却を決める。各々「ヤヴォール」と応じ、最後にエテメンアンキを睨み付けるように見、私に続いてシュトゥラへと飛行再開、一路エリーゼ達の待つヴレデンへ向かう。国境近くにまで戻って来て、もう少しでシュトゥラ国内に入るというところで、「アレは・・・クラウス・・・?」眼下に広がる平原に、クラウスと一個騎士団の姿があった。彼らの姿を見て、「ん?」まず1つの疑問が生まれた。それを確かめるために念話でみんなに『先に行ってくれ』と指示を出し私1人だけ降下、クラウス達の元へ向かう。
「クラウス!」
「っ、オーディンさん! よかった、ちょうど連絡を取りたかったのです!」
降り立ったと同時にクラウスが駆け寄って来て、私の疑問であったオリヴィエとリサが居ない理由を語った。テウタの声明に従って退却を始めた時、ゼフォン・エグリゴリが襲撃してきたのだという。この瞬間にすぐにでも破壊しに行きたくなったが、クラウスの話を最後まで聞かなければ、と思い留まる。
「オリヴィエと騎士リサは僕たちを逃がすための殿となり、今なお戦い続けているはずです。ですから――」
「話は判った。任せてくれ、クラウス。今すぐ助勢へ向かう」
「お願いします」
クラウス達と別れ、すぐにイリュリアへと引き返す。そう間もなく、「これは、神秘!」この時代で扱う者が限定される“力”――神秘を感じ取った。ゼフォンが堕天使化したに違いない。そうなれば、いくらオリヴィエであろうと勝ち目はない。
――神秘を打倒するにはそれ以上の神秘を以ってあたるべし――
それこそが魔術を扱う者の鉄則であり、当時の世界の真理でもある。魔術を扱う者と戦うには必須である神秘は、現代の人間の魔力には宿っていない。ゆえにオリヴィエでもゼフォンに勝つ事は出来ない。当然、私の魔力にも基本的に神秘が宿っているが、この体を構成するのは神秘であり魔力であり概念だ。だから“堕天使エグリゴリ”との戦い以外は、現代の神秘の無い魔力と同じ状態にしている。そうなると現代の騎士の攻撃でも私に通用してしまうが、神秘を消費して消滅するよりかはマシだ。
(・・・ん?・・・なんだ・・・?)
飛行速度を上げようとし、ある事に気付く。神秘の反応がもう1つ発生している。しかも「私の神秘と同率・・・?」だった。魔術師が発する魔力が有する神秘の波も、指紋のように1人1人違う
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