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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth23エリーゼ・フォン・シュテルンベルク〜Ich mag dicH〜
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ーディンさんとわたしのやり取りを黙って見守ってくれていたアギトは、
「あ?・・・・・あああああああああああああああッ!」
アイリは、
「へ?」
シグナムさんは、
「ほう」
ヴィータは、
「おおう」
それぞれの反応を見せた。唇を離して、真正面からオーディンさんの綺麗な紅と蒼の双眸をもう一度見詰める。あはは、困惑の色しかないよ。わたしの人生最大一大決心の告白と口づけへのドキドキは無いっぽい。ズキズキ心が痛む。オーディンさんにとってわたしは女じゃなくて、家族であり妹だって解ってるよ。だけどその関係を打ち砕いて修復するには“力”が必要だった、この告白と口づけっていうものが。
「今はオーディンさんに届かない想いでも、きっと必ず届けて見せます。そしていつかわたしを認めて求めてくれるように、行動を起こしちゃいますから♪ あ、逃げても無駄ですからね、絶対に逃がしませんから。ですからお覚悟のほどを?」
――
乙女の祝福
(
クス・デア・ヒルフェ
)
――
もう一度オーディンさんの唇を奪う。今度は、魔力を供給する能力を発動するために。アギトが「またぁぁぁああああああああ!」って絶叫。今度はオーディンさんの為の口づけなんだからそう怒鳴らないでよ。オーディンさんの首に回していた両腕を戻して、自分の胸の上に手の平を添えて一歩二歩と後ろに下がる。
「わたしの想い、告白、決心を無かった事にしないでくださいね? 約束ですよ。・・・・よしっ。オーディンさん、いってらっしゃい。必ず勝って帰って来てください」
それだけを告げて、踵を返して門構えから逃げるように走り出る。背後ではオーディンさんに詰め寄ったアギトが何か言っていた気がするけど、もう遅いよ。さぁ告げたよ。わたしのすべてを。ここからが勝負だ。オーディンさんにわたしを好きになってもらうための。
(負けてやるもんか。絶対に勝つ、勝ってみせる!!)
「やったじゃん、エリーゼっ♪」
「ひゃうっ?」
いきなり背後から抱きつかれたからビックリした。振り向いてみれば、全快したターニャがニコニコ笑顔を見せていた。というか「さっきの、まさか見てた・・・?」そう訊いたらターニャは「バッチリ♪」それはもうキラキラ輝く笑みだった。そこから場所を移して、公園の椅子に2人並んで腰掛ける。
「にしても大胆だったね〜。抱きついてた上に口づけ、そんでもって告白、さらに口づけ♪」
「っ!!」
今さらに恥ずかしくなって、顔を両手で覆って首を横に振りまくる。熱い、どうしようもなく顔も全身も熱くて堪らない。今、水を掛けられたら一瞬で蒸発させるほどに体温が上がってるかも。ターニャが「うわぁ、首まで真っ赤っかだ♪」面白そうに言う。ぅく、見世物じゃないぞっ。
「でもよく
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