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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth23エリーゼ・フォン・シュテルンベルク〜Ich mag dicH〜
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†††Sideオーディン†††
ミナレットを無事――とは言い難いが破壊する事に成功。拉致されていたアンナも救出にも成功。そしてイリュリア騎士団の第三位、ブラッディアの末裔であるウルリケを撃破。だがその代償にシグナム達が結構なダメージを負ってしまい、連戦など出来ない状況となった。が、元より一度ヴレデンへと帰還するつもりだった。アンナを出来るだけ早くエリーゼ達のもとへ帰してあげたいからな。自力で帰還できるまでの治療を負傷していたシグナムとヴィータに施し、シュトゥラはヴレデンへ飛んでの帰還途中、
「・・・・ん? なっ・・・オーディン! アレを・・・!」
シュリエルの視線の先、天高くそびえ立つ白い塔が突如としてその威容を現していた。シグナムがその塔を見つつ「まさかアレがエテメンアンキ、なのでしょうか・・・?」と、おそらく私に対して言っているのだと思い、「間違いないだろうな」と応じる。
方角はイリュリアの王都だ。兵器エテメンアンキは王都に在ると言われていたからな。それにしても高いな。私の出身世界・魔道世界アースガルドの四大陸を支えていた塔“ユグドラシル”以上だ。もしアレを破壊するとなると、ミナレットなど比べるまでもなく難しいな。
「あれ? 今、空が光りまし――」
――カレドヴルフ――
シャマルの声が、空より振ってきた深紅に光り輝く特大(ミナレットのカリブルヌスよりさらに大きい)の砲撃の飛来音に掻き消された。天上より落ちた来た8本の砲撃は、無情にも着弾してしまった。着弾点の1つであるシュトゥラはディトマルシェン領の方角から爆炎と黒煙が上った。遅れてここまで届く着弾音と爆発音。言葉がない、とはこういう事なんだろうな。
人間だった29年間にも、“界律の守護神テスタメント”となってからの2万年にも、戦争なんて慣れてしまうほど体験してきた。だからあのような戦禍も見慣れている。だと言うのにショックだった。ここまで深く関わったベルカだ。情も当然ある。
「なんなのだ、アレは・・・!」
「酷い・・・。いくらなんでもやり過ぎよ」
「さすがに看過できないな。・・・・グラオベン・オルデン全騎!」
「「「「はい!」」」」「おう!」「「うん!」」
凄惨な光景に絶句していたみんなに呼びかけると、無理にでも気を取り直して私に向き直って、それぞれ応じてくれた。私の言葉を待っているみんなに「ここで別れる。全騎はこのままシュトゥラへ帰還だ」と指示を出す。すると、みんなは今しがた起こったエテメンアンキの砲撃の惨劇とは別の意味で絶句した。
「待ってください! お一人じゃ危険すぎますっ」
「そんなの嫌だっ、あたし達も一緒に行く!」
「アギトお姉ちゃんの言うとおりだよっ」
私の指示にシャマルとアギトとアイリが真っ先に反論
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