暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンゼロ〜救世主達〜
第22話 氷の神殿
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回りしていたゼロがレヴィアタンにバスターを構えていた。

「喰らえっ!」

前方からチャージショットが放たれ、前方のチャージショットと、後方の無数の炎属性のショット。

小回りが利かないレヴィアタンに回避する暇はなかった。

「きゃああああああ!!?」

まともに喰らったレヴィアタンが悲鳴を上げた。

何とか耐えきってゼロとルイン目掛けて突進するが、確実に速度が低下している。

二人は難なくそれをかわし、ゼロはチェーンロッドの鎖をレヴィアタンの体に巻き付け、すぐさま鎖を戻していく。

同時にゼロとレヴィアタンの距離が縮まり、レヴィアタンに向けてエネルギーチャージを終えたセイバーを叩きつけた。

「はあっ!!」

「ああああああっ!!?」

チャージセイバーを喰らったレヴィアタンの体が爆発し、煙が晴れるといつもの姿に戻っていた。

「ハァ、ハァ…私は、どんどん愚かな女になっていく…あなたと戦うこと以外…考えられなくなっていく…でも…幸せよ。あなたをいつか…この手で、引き裂くことを夢見ながら…しばらくは、生きていくとするわ。それからルイン、あなたとの戦いもとても楽しかったわ…。じゃ…また…ね」

レヴィアタンは転送の光に包まれ、この場を去った。

『座標軸セット完了…。これでいつでも、ここへ戻れるようになったわ…一度ベースに戻ってきて…お願い…二人共』

「「了解」」

ゼロとルインもエネルギー補給などのためにレジスタンスベースに一時帰還するのであった。

「ゼロさん、ルインさん。帰還します」

「転送完了まで…2…1…転送!!」

司令室のトランスサーバーにゼロとルインが出現し、シエルが二人を出迎えた。

「転送終了しました」

「二人共!大丈夫?危険な目に遭わせて…ごめんね…ゼロ…ルイン…」

自分はゼロやルインと違って戦うことが出来ず、二人の無事を祈りながら帰りを待つことしか出来ない。

しかし、自分の帰りを待っていてくれる存在がいて、帰る場所があるからこそ、ゼロとルインは安心して戦うことが出来るのだ。
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