Chapter 4. 『堕ちてゆくのはぼくらか空か』
Episode 26. The Cross of the Indra
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となく、自分の左手足を斬り落としたのだ。
肘と膝から先がポリゴン片となって消え去っても、彼の眼には焦りも動揺もなかった。それがあるのは、その光景を目の当たりにしたPoHの方であった。さらに一護が『限定解除』を発動。青い光が彼の身体を包み込んだ。
「……こんなモンで、俺が止まるかよ。止まっちまったら、ここで頑張ってる連中を護れねえし、くたばっちまった連中にも顔向けできねえしな!!」
そのブラウンの目にかつてない激情をみなぎらせ、一護は片脚で立ちあがる。フラつくことなく立つその姿は、雄々しく、そして美しかった。
その姿に見惚れた数秒後、一護は『縮地』を発動。掻き消え、PoHの左脇に出現した。咄嗟にPoHは包丁を振るうものの、一護は手先を失った左腕を振って弾き、膝から下の消えた左足で蹴りを放つ。『限定解除』のおかげで部位欠損ペナルティを感じさせない速度で打ちこまれた打撃に、PoHの身体が大きく傾ぐ。
再び縮地を発動した一護は少し距離を取った。刀を大きく振りかぶり横に一閃、宙に青い太刀筋を刻む。そして、刀を大上段に振りかぶり、
「――終わりだ、PoH!!」
一閃する。
その二つの軌跡が重なった瞬間、蒼い斬撃の十字架が高速で飛翔し、PoHの身体に直撃した。
《残月》の発展系スキル《過月》。
死神によって放たれた断罪の十字は、罪人の身体を蒼く、蒼く染め上げていった。
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