Vivid編
外伝〜if/ライのたどり着いた世界がCEであったなら(後編)〜
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?新型?」
シンはその違和感にすぐに気がついた。
シンが今乗っているザフトの最新鋭の機体であるデスティニーはつい先日受領したばかりの機体だ。その機体に登録されていない機体が友軍機に存在するとはどういうことなのか。
友軍に送られてきた広域通信によりその疑問は即座に氷解した。
『こちらミネルバ隊所属のライ・アスカ。これより戦線に参加する』
「ライさん?!」
コックピットモニターに写りこんできたのは、普通のモビルスーツと比べ一回り小さい機影。白い装甲に蒼いラインが引かれ、清涼感を連想させるその機体は両手に握ったライフルで、フリーダムに牽制を加えた。
『シン、遅くなった。ヘブンズベースでの遅れはここで返すよ』
「は、はい!」
ライの牽制を回避しながら接近してくるフリーダムが画面に映り込み、二人はほぼ同時に散開する。そして、索敵用のレーダーを確認するとアカツキが戦線を離脱していくことに気付く。
この場の脅威がフリーダムのみになると分かった途端、ライはシンに通信を送る。
「シン、ここは僕に任せてジブリールの確保を!」
『え、でもこいつは……』
シンの言いたいことは分かる。だが、今優先すべきことが私怨ではないことは誰が見ても明らかであった。
「冷静になれ!いま優先すべき事を考えろ!」
『ライさんは一人で大丈夫なんですか?!』
二丁のライフルで頭を抑えようと、二機よりも高高度からビームを乱射してくるフリーダム。それをほぼ反射的に、または機械的に操縦桿を動かし、二人は自機に回避をさせる。
「信じろ!」
『っ、分かりましたよ!戻ったら、遅れた分の言い訳を聞きますからね!』
力強いライの返答にシンは背中を押された気分になりながら、デスティニーをオーブ本島の方に飛ばした。
それを画面とレーダーで確認したライは、気合を入れ直すようにグリップボールをはめ込んだコンソールを握り直した。
「機体の完成度は突貫で八割。勝つのは難しいが、負けるつもりもない」
そして、ライの専用機――――リベリオンはパイロットの意気込みに応えるように空を駆けた。
――――――――――
『真実の歌』
ライはリベリオンの最終調整を整備班に依頼し、それが完了するまでの間、議長直々の特務を頼まれた。
その内容は、先のオーブでのジブリール捕縛作戦の際、全世界で流された放送の内容に関係するものであった。
それは今現在プラントで活動を行っていたラクス・クラインが偽物であり、プラント側が用意した替え玉であるということである。これが判明したのはオーブ側の声明の発表の際、自称本物のラクス・クラインが名乗り出てきたためであった。
そしてそれを認めるように
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