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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第215話 9人のパーティ
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そこにユイが改めて説明に入った。
「魔法で間違いないですよ。先程も言いましたが、5月のアップデートでソードスキルが実装されましたが、ソードスキルに置いての上級スキルには《地》《水》《火》《風》《闇》《聖》の魔法属性を備えています」
「うぇ……ぬ、ぐ……そ、そーだっけ……」
本当の意味での知識の宝庫であるユイに断言されてしまった以上、もう何も言い返せないクライン。唖然としつつ、数秒固まった。
そして、ここぞとばかりに 良い笑みを見せるのはリズだ。
「『まほー使うくらいなら、刀折る』だっけ〜?」
「う、うひぃ〜〜〜〜!!」
愛刀をしっかりと握り締めるクライン。
折る、と意気込んでみせた姿はもうどこにもない。……知らず知らずのウチに魔法を使ってしまって、プライドに触った事よりも、今の愛刀を失うのが何よりも嫌の様だ。
「……その武器、《カゲミツ》取るのに結構付き合わされて、苦労したし、な。……また同じなのに連れて行かれるのも面倒だ」
「あ、それ同意。それに、ソードスキルは呪文唱えないんだし、流石にノーカンにしてやったらどうだ?」
からかっていた2人がまさかの助け舟を出してくれた事に対して、クラインは盛大に喜ぶ。擦り寄ってくるが、そこは拒否するかの様に、剣の柄で押さえつけた。
「はぁ、しょーがないわねー」
と言うリズの一言で終息を迎え、本当に安堵した様にため息を漏らすクライン。
その姿をみて、苦笑いをした後に、キリトから声がかかった。
「みんな、今日は急な呼び出しに応じてくれてありがとう! このお礼はいつか必ず、精神的に! それじゃ――いっちょ、頑張ろうっ!」
おー! のみんなの唱和にやや苦笑が混じった様に見えたのは、気のせいだろうか? 何処となく、先程まではクラインに標的を向けていた《悪戯魂》が、いつの間にかリュウキに向けられている様な気がしたのだ。
そして、その感覚は間違いなく……、イグシティの真下、アルン市街から地下世界へと向かう道中に、ニヤニヤと笑ったリズが声をかけてきたのだ。
「今回も、キリトがリーダー職だけどー、りゅーきはしないの〜? ほ〜れ、いつぞやは短かったけど、ちゃーんとしてくれたじゃん?
金属素材
(
インゴット
)
ツアーの時さ?」
「っ……。べ、別に良いだろう? 今回は……。それに、発案者はキリトなんだから……」
背中越しに、ずっしりと響いてくるその声は、間違いなく笑っている事に気づく。これは数ヶ月程前の海で色々と言われた時の事を思い出してしまう、と言うものだった。
「あははは」
シリカも笑っていた。いつも、シリカの頭の上やその僅か空中に飛んでいるピナも、何やらリュウキの傍まで飛んできた。そして、
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