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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第215話 9人のパーティ
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変わらず脳筋ばっかのパーティだよな。ま、リュウの字は兎も角よ」
ニヤニヤと笑いながらそう言うクライン。
それも仕方がない。ここに集ったメンバーは、大部分が
剣の世界
(
SAO
)
で過ごした期間が長い。そして
銃の世界
(
GGO
)
からの参戦者もいる。魔法から完全にかけ離れた世界からの参戦者だといえるだろう。
魔法のスキルを上げている、と言えるのは、このメンバーの中では支援用魔法でアスナ、アスナには支援面では劣るが、多少の攻撃用魔法を使えるリーファ、圧倒的な火力を誇る《根源元素》を操るリュウキの3人だ。
アスナはと言えば、血盟騎士団の頃の血が騒ぐ、と言わんばかりに、腰に携えた
細剣
(
レイピア
)
を構えて斬り込んでくる事が多い。
そして、リーファもどちらかと言えば、剣により接近戦が大得意だ。現実世界ででは、剣道全国大会常連の顔を持つ武道少女だから尚更だろう。
そして、リュウキも同じく。あの世界で培われてきた剣の業を簡単に魔法に転換出来る筈もなく、基本的に接近戦を種としている。魔法に厳しいリタがいれば、多少シフトしたりしているが、それでも殆どマイペースだ。
「なら、アンタも魔法のスキルあげなさいよ。もう1人位使えたら、ちょうど良くなりそうじゃない?」
根拠のない事を言うのはリズ。 クラインが魔法を使ったからといって、バランスが整うか? と言われれば首を縦に 簡単には振れないだろう。
何故なら、上記でもある通り、どちらかと言えば剣での攻撃を皆が好むのだから。
「はっ! やなこった。武士たるもの、侍たる者 浮気せず剣一筋! 故に、《魔》の一文字が付いたスキルは取れねぇ。取っちゃなんねぇ」
「あのね……、大昔からRPGの侍って言えば、戦士+黒魔法なクラスなの」
「けーっ 魔法使うくらいなら、刀折って、侍辞めてやるぜ」
妙な拘りをみせているクライン。元々武士道を口にする事が多かったから、形から入るのを主にしている様だ。そこに言葉を挟んだのはシリカ。
「でもクラインさん、この前炎属性のソードスキル使ってましたよね? あれって、半分は魔法だったと思いますけど」
「ぷっ……」
痛烈な一言に、僅かながら吹いてしまったのはリュウキだ。
そして、釣られる様にレイナも口元に手を当てて、笑っていた。
「え、ええっ! マジ!?」
「そりゃそうだろう……どうやって 火を起こす、って思ってたんだ? まさか 摩擦熱と何処かの悪役宜しく、これまで斬ってきたモンスター達の油を燃やした、とか言うんじゃないだろ?」
「い、いやいや、そこは気合の炎!! じゃねーの?」
「あ、ははは……それは、幾らなんでもないと思うよー? クラインさん」
シリカに続いてツッコミを入れるリュウキと、やや、苦笑いに変えるレイナ。
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