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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第215話 9人のパーティ
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○個集めろ》とかいうたぐいのクエストだ。つまりは、その種類のモンスターを片端から狩りまくることになるため、同じクエを受けているパーティが狭いエリアで重なると、PoPの奪い合いが発生し、どうしても ギスギスしてしまうのは避けられない。
「ユイ」
「あ、はい。なんでしょう? お兄さん」
ユイはしゃらん、羽音を奏で、キリトの頭から、リュウキの肩へと移動をした。その肩に座るとユイはリュウキの頬に手をあてがう。
「スローター系、だが。それは ヨツンへイムの邪神を倒せ。と言う内容か?」
「はい。細かな内容、種類までは確認しきれていませんが、その通りです。非常に強力なモンスターですので、中々うまくいっていないと予想出来ますが、ヨツンへイムへと向かっているプレイヤー数、そして パーティの数を考えると、そこまで難しい、とも言えません。5月に導入したソードスキルの存在のおかげ、とも言えます」
「成る程。……ん」
リュウキは、すこし俯きながら考える。
そんな時に、とうとう一升瓶を飲み干してしまったクラインが立ち上がった。
「でもよぉ、ヘンじゃねぇ? 《エクスキャリバー》ってのは、おっそろしい邪神がうじゃうじゃいる空中ダンジョンのいっちゃん奥に封印されてンだろ? それをNPCがクエの報酬で、ってどういうこった?」
そう、クラインの言う事も最もだ。既にエクスキャリバーの存在はこの眼で確認をしている。この場にいる皆も同様にだ。あのダンジョンの最下層にある、と言うのは見たままの通りであり、そこに取りに行けば良いだけだと思える。……にも関わらず、NPCが渡す、と言うのが不可解。剣が台座に突き刺さっているから、それを《引き抜く》と言うイベントも起こりそうものだ。《聖剣》と言う名を冠する武器なのだから。
「言われてみれば、そうですね……。ねぇ、ピナはどう思う?」
「きゅるぅ……」
シリカも 頭から下ろしたピナを胸に抱き、もふもふとさせつつ、ピナにも意見を求める様に訊いた。
「ダンジョンまでの移動手段が報酬、っていうのなら、分かりますけど……」
「ん〜……だよね。ん?? あ、ひょっとして リューキくん、判っちゃった、とか?」
レイナも首を捻って考え込んでいた時に、先程から考え込んでいたリュウキにそう聞いていた。何やら、腕を組んで、 少し笑みを浮かべていたから レイナはそう思ったのだ。
皆の視線がリュウキに伸びる。
期待してしまうのは無理はない。……何故なら、リュウキ自身は、もう入手したのだから。双璧を成す伝説の武器を……。
「いや、ちょっとな……。思う所があっただけだ。それにまだ 纏まってないよ」
「良いじゃん。言っちゃいなよ。今なら盛大に間違っても良いし。後出し、便乗していうよりは 良い
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