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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第215話 9人のパーティ
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ば、命中補正は、先程リズの言っていた通りだ。 シノンのいう様な広範囲そこまでの補正が付かないから、今までの弓であれば、全ての影響を考慮して撃たなければならない。つまり、主に影響が来るのは風だ。それも 気まぐれな突風の類もあるから、それらを全て考慮して、計算に入れて……、等は 生半可な集中力では不可能だ。シノンの様に
狙撃手
(
スナイパー
)
として、培われてきた忍耐力と氷の様な
冷静
(
クール
)
さがあってこその芸当だといえるだろう。
「……あのね。さっきから 私の射撃の事 色々と言ってるみたいだけど、ココにもっと厄介な事する人がいるでしょ。火力を考えたら、私なんて、可愛いもんよ」
ティーカップを口に運びつつ、そう言うシノン。
随分クールな仕草なのだが、彼女自身も大分負けず嫌いだった筈だが? とも思えたがここは口を噤むのは 《厄介な人》と言われた男。
周囲の目線は、次第にその《厄介な人》の方に向けられてしまった。
「ああ……、確かに あの魔法はえげつないわ」
「おぅおぅ、剣士の風上にもおけねぇ ってモンだ。侍がする事じゃねぇ!」
納得をしているキリトと、随分と魔法をディスっているクライン。
そう、視線を向けられているのは勿論リュウキだ。
《剣》とか、《眼》とかに着目しがちだが、《魔法》も十分特筆すべき点だと言える。
確かに リュウキは 魔法よりは剣を使う事が多い。何かと張り合ったり、手を抜く事を許してくれない何処かの大魔法使い様がいるから、相乗効果として 魔法スキルが上がった。と言う理由もある。
後は邪神狩りをしていた時に、上がった、と言う理由も。
「はぁ、馬鹿言うなよ。魔法だって連続で使える訳じゃないんだ。MPだって限界あるし、一度でかなり削られる。……それに何よりも、詠唱に時間が掛かり過ぎだから 争奪戦になる。つまり、速さ勝負となれば、使い勝手が悪い」
リュウキはため息を吐きながらそう言っていた。
確かに、以前までの種族《フェンリル》であれば、異常とも呼べる詠唱速度、そして 魔法自体の強さと言うのもあったが、それらは 今は消失しており、その残滓を使えるだけに過ぎないのだ。
……それでも、他のひとから見れば、十分すぎる程のものだが。
「そう言えば、そうだったな。魔法のインパクトの方に注目してたから。でも、邪神相手だったら、やっぱ 後衛の方が良いのか?」
「いや、そうでもないさ。と言うより キリトとは邪神狩りに言った時に大体判っただろ? 複数まとめて、となれば威力を発揮するが、邪神一体一体が相手なら、詠唱時間と攻撃回数を考慮したら、剣。ソードスキルを叩き込む方が効率は良い」
「あ……、そう言えば。ちょこちょこ使ってたのは?」
「……魔法に妥協を許さない
先生
(
・・
)
に言わ
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