暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第215話 9人のパーティ
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リュウキの発言で、ALOしか知らない人であれば、キリトの発言だ。
 キリトは、GGOもプレイしていたのだが……、銃火器に関しては全くの無知といっていいから、どちらかと言えばALOよりなのだ。

「ん、リズが作ってくれた弓も素敵だけど……出来れば、もう少し射程が……」

 リュウキの言葉を肯定しつつ、自身の希望を口にするシノン。
 すると、工房奥の作業台で、まさにその弓の弦を張り替えていたリズベットが振り向いて、苦笑いをしながら言った。

「あのねぇ、この世界の弓っていうのは、せいぜい槍以上、魔法以下の距離で戦う武器なの。100m離れた位置から狙おうなんて、普通しない……っていうか、シノンくらいだよ」

 リズの話も最もだ。 寧ろそれがALO一般常識と言えるだろう。

「ん……、向こうじゃ1000、だったか?」
「いや、1500は余裕。りゅ……、 ……観測手(スポッター)がいてくれたら、2000も楽に越せる。……いける自信はあるわ。限界に挑戦、って言うのも……悪くないかも、ね」

 文字通り、桁が違う話をしているリュウキとシノン。
 因みに、以前のGGOの大型アップデート時に開催されたイベントにレイナを含めた3人で参加をしていたことは、皆が知っている。……その時に、超々遠距離射撃を只管ノーミスで叩き出していた事も当然ながら、知っている。《Mスト》にも とり上げられた程であり、出演自体は、リュウキと共に断っていたのだが、その時のSS(スクショ)は大々的に放送されたから。

 そして、シノンが言っている観測手(スポッター)の詳細。一体誰の事なのか、それの説明は……省くとする。

「あのねぇ……、ソレとコレとは話が別! ってか 世界が違いすぎるじゃないっ。ここは、妖精の世界、つまり ファンタジー世界っ! もっとホノボノと行くものなのっ」

 更にため息を吐くリズだった。
 まさか、銃弾と弓矢を一緒くたんにされるとは想定外だった様だ。

「ふふ。でも、欲を言ったら、ここでも 100の倍、200は欲しい所ね」
「……言うと思った。そんな弓で戦闘をやられたら、前衛(アタッカー)としては、立つ瀬がないな」
「ぇ……。……はは」

 リュウキは苦笑い、そして 勿論リズも苦笑いをしていた。
 
「オレとしては、立つ瀬がない、と言うか……、それより、エリア無しのデュエルとかだったら、悲惨な光景しか浮かばない……」

 キリトはそう言いながらため息を吐いていた。

「そりゃ、オレも思った! 矢が雨霰……、しっかも全弾名中とくるンだろ? ……そっこーハリネズミENDだわ……」

 クラインもどうやらキリトと同じ思いだった様だ。

 仮に、弓使い(アーチャー)と戦うとなると、だ。今程度の武器であれ
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