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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第215話 9人のパーティ
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てチョーダイ♪』と言えたら格好いいが、まだまだ若輩者である自分には厳しい制約だから。
「かぁぁ! ほれ! リュウの字も飲め! 飲んでしまえっっ!!」
「………嫌だ」
タンブラーを差し出そうとするクラインだったが、即座にリュウキは逃げた。
あの時の事を、まだまだ引き摺っているリュウキ。元はといえば、クラインがタンブラーの位置を絶妙な位置へと変えてしまったから、間違って飲んでしまったのだ。だからこそ、余計に薦められたくない相手、と言う事でクラインは要チェックされている様だ。
しれっと、シリカの隣へと移動したリュウキを見て。
「あ、あははは。リュウキさんたら……」
「きゅるるっ♪」
シリカは笑顔でにこやかに笑い、リュウキが来てくれて嬉しいのだろうか、ピナも楽しそうに鳴いていた。
「ったく、ぜ〜〜ってぇ、20になったら、たら腹飲ましてやるからな!」
「……全力で拒否する」
逃げる気マンマンのリュウキと、逃がさまいと誓うクラインだった。
「ははは……」
キリトは、流石にこらえきれなかったのか、笑っていた。そんなキリトを見て クラインは一言。
「おう、そうだ! キリの字よ、もし、今日ウマイこと《エクスキャリバー》が取れたら、今度 オレ様の為に《霊刀カグツチ》取りに行くの手伝えよ!」
「えぇー……、あのダンジョンくそ暑ぃじゃん」
「それ言うなら、今日行く、ヨツンへイムはくそ寒ぃだろうが!」
「クラインは、《冷凍本マグロ》で我慢しとけって。あれも中々強い」
「だぁぁぁ! そりゃ、両手剣だろうが! 確かに、だせー見た目と名前に反して、強いことは強いが、オレ様は、今も昔も変わらない、刀しか使わないんだよ!! 武士たる者、侍たる者、他の武器なんぞに、浮気しちゃなんねぇ!」
男3人。楽しそうに絡んでいた所に、左隣からぼそっ、と一言。
「あ、じゃあ私はあれが欲しい。《光弓シェキナー》。勿論ネタ武器じゃなくて、ちゃんとした
伝説武器
(
レジェンダリー
)
ね」
その言葉に、うぐっ と言葉を詰まりつつそちらに見やる。
壁に背中をあずけて、腕組をしていたのは 水色の短い髪から、シャープな三角耳を生やした
猫妖精族
(
ケットシー
)
のシノンだ。
シリカが、人懐こいマンチカン種だとすれば……、こちらはクールなシャム猫。――いや、ヤマネコを思わせる。
「まぁ……、高性能の大型銃火器を使ってた身、だから仕方ないか。物足りなさを感じても」
「だ、だからって キャラ作って2週間で、
伝説級武器
(
レジェンダリー・ウェポン
)
ご所望は……流石にちょっと」
前者はリュウキ、後者はキリト。
どちらも正しい反応である。特にGGOをプレイしていた者達からすれば、判るであろう、と思えるのは
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