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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第215話 9人のパーティ
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ねーからよ。社長のやろー、年末年始に一週間も休みがあるんだから、ウチは超ホワイト企業だとか自慢しやがってさー!」

 クラインは、あれでも小規模な輸入商社に勤めている歴とした会社員だ。いつも、ぶつくさと社長に対して言ってるのだが……。

「……バカ言え、このご時世に、SAOに2年も閉じ込められていたのに、直ぐに仕事に復帰させてくれたんだろう? ……それを考えたら、十二分過ぎるだろうに」

 はぁ、とため息を吐いているのは 水妖精族(ウンディーネ)超勇者(マスター・ブレイブ)だ。何せ、《戦ってよし》《観察眼もよし》《更には魔法までよし》……と来たものだから、そう言われる様になっても仕方がない。……因みに、その肩書きは周りがそう勝手にはやし立てるものであり、(出処は、アルゴだったりする。本人は 否定をしているが……)リュウキ自身はあまり好んではいない。以前の《白銀の勇者》そして、《白銀の剣士》の延長上も良い所だから。……その辺は、アスナやレイナも同じだ。

 因みに、マスターの肩書きが付く最大の理由は他にもあったりするが割愛する。

「た、確かにそりゃそーだが、オレだってよぉー!」

 ぐさっ、と痛い所を突かれてしまったクラインは、思わず酒を吹き出しそうになったが、何とか堪えて反論をしようとしていたが、大体が、リュウキ側に同意していた。皆 働いていない学生の身分だが、社会人インターンシップ等は受けており、色々な職場体験をした事があるのだ。それに、同年代で既に働いているリュウキの言葉だから、と言う理由もあるだろう。

「ま、その辺はクラインも思ってる事は知ってるが……」
「ぅぐ……、背中が痒くなる様な事言わないでくれよぉっ! リュウの字!」

 そう、クラインも実際のところは恩義は感じているのだ。最近ではリュウキにも多少なりとも助言を貰って《ザ・シード》パッケージとモバイルカメラを利用した遠隔プレゼンシステムを構築して……、つまり 真面目に働いているのだ。手伝いをさせられたのが、キリトで アドバイザーポジションだったのが リュウキ。
 中でも、さんざん手伝わされた、こき使われてしまったのが キリトであり、その見返りが焼肉食べ放題1回のみだったのが、納得いってなさそうだったが。

「(……今日、さんざんこき使ってやるか)」

 と言う事で、貸し借りなしにしてやろう、と考えていたのだ。
 『器がちっさっ……』と色んな人に、特に愛すべき妹と、今 鍛冶の腕を振るってる鍛冶屋に盛大に言われる可能性が非常に高いから、口には出して言わないが。 


――……でも、比べられる身にもなってくれよなぁ……?


 と思わずにはいられないキリトだが、それも勿論口には出して言わなかった。
『言い訳しません、明日のわたしを見
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