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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第215話 9人のパーティ
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 さてさて、確かに今は世の中で言う休日の日曜日。

 更に言えば、年の瀬の日曜日の午前中だ。そんな中でこうもアッサリと9人パーティ揃ってしまったのは、本当に驚愕と言えるものだ。


――……これも偏に、招聘したオレ自身の人徳!


 と、一瞬でも考えなかった。言えば嘘になるが、それではなく やはり《聖剣エクスキャリバー》が皆のネットゲーマー魂を強烈にアジテートした結果だろうと思える。

 エクスキャリバーは、武器の種類の数だけある伝説級武器(レジェンダリー・ウェポン)の中でもトップ2に入る武器。そして その最後(・・)の1刀だ。
 誰であろうとも気合が入ると言うモノだ。いや 血が騒ぐ、と言うべき物だろうか。

 そして、このここに集った皆は 最早 《仲間》の垣根を越えたものだと言う事は皆が思ってる事だろう。その二文字だけでは、到底表しきれない、と思うから。

 そして、あの世界(SAO)ででも、この世界(ALO)ででも 研鑽を積み強くなった。


――……このメンバーであれば 何でも出来る。


 和人は、集まってくれた事への喜びがあり。そして これからのクエストの成功率が100%である事を決して疑ってなかった。 


 待ち合わせの場所になったのは、イグドラシル・シティ大通りに看板を出している《リズベット武具店》だ。 もう、皆がお得意様になっているのは言うまでも無く、この店、リズにとっての弐号店。水車は無いものの、店の装飾などは大変気に入っており、その辺りは 勿論 とある姉妹のプロデュース、だったりする。

 そして、皆がここに集合させている理由は言うまでも無い。大型クエストに参加する時は、装備の耐久度をマックスまで回復させておく。それが常識と言うものだ。
 SAO時代、回復アイテムを禄に持ち合わせていなかった リュウキだったが、それでも武器のメンテナンスは欠かせなかったから、本当の意味で常識だ。

 そんな待ち時間の中で、ベンチで胡坐をかいて、《景気付け》と言う理由から、朝から酒瓶を傾けているのは、火妖精族(サラマンダー)の刀使い、クラインだ。厳密に言えば、現実世界ででは、1mm?のアルコールも入らないから別段問題ではない。ただ 雰囲気を味わえるだけだ。……そして、SAO時代では、色んな意味で黒歴史とも言えるジュース《バッカスジュース》と違って、酔っ払ったりする様な効果はないから一安心。誰にとっての黒歴史なのかは、ここでは割愛させて頂く。

「クラインさんは、もうお正月休みですか?」

 そんな中、ふわふわした水色の小竜を頭に乗せた猫妖精族(ケットシー)獣使い(ビーストテイマー)シリカが訪ねていた。

「おうっ! 昨日っからな。働きたくてもこの時期は荷が入ってこ
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