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彼に似た星空
13.花火
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私が今、一番会いたい人たちで、一番聞きたい声だ。だが、その人たちに会えないのは、自分が一番よく分かっている。

 きっと空耳だろう。花火が打ち上がる度に遠くから聞こえる人々の歓声が、おそらくそう聞こえただけだ。私はそう、自分に言い聞かせた。

「お姉様?」
「ハイ? どうしマシタ?」
「……いえ」


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