第20話 ネオ・アルカディアU
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理性はなく、大して強くはないが、パワーと耐久力に優れている。一対一ならば手間がかかるが…」
「私とゼロの二人掛かりなら?」
「簡単にカタがつく」
それだけ言うと、ゼロはセイバーを構えた。
レインボーデビルはゼロとルインを認識するのと同時に殴りかかるが、パワーを重視し過ぎているためか動きがかなり遅い。
「ルイン、こいつは自分の液体金属を飛ばす攻撃を持っている。それだけには注意しろ」
「了解。ダブルプラズマサイクロン!!」
ダブルセイバーを振るって電磁竜巻を同時に二発も繰り出す。
電磁竜巻をまともに喰らって体が引き裂かれていき、飛び散った液体金属が爆発した。
「…どうやら今回の奴は液体金属自体が破壊力を持った兵器らしいな」
「やっぱり昔と比べて技術は進歩してるようだね。」
二百年前も確かに液体金属の研究自体は行われてはいたが、当時は確か状態変化を繰り返すのが精々だったはずだ。
「だが、図体がでかいだけだ。行くぞ。コアを破壊すれば終わる」
アイスチップを使い、武器に氷属性を付加させ、レインボーデビルに氷属性のチャージショットを放つ。
液体金属のボディを凍らせて液体金属特有の柔軟性を封じることで直接攻撃が有効になるようにしたのだが、チャージショットがレインボーデビルに直撃し、体の表面の一部分を凍らせたものの氷を取り込んだ。
「氷を取り込んじゃったよ!?」
「以前より氷属性の耐性が上がっているな。しかし、あれより強力な攻撃となると…」
「チャージセイバーじゃあ、凍る前に液体金属が飛び散っちゃうよ。落烈斬は一撃で倒せないと自爆技になりやすいし…なら…LXアーマーで!!」
HXアーマーからLXアーマーに換装し、同時にオーバードライブ発動してダッシュで距離を詰めると、レインボーデビルも迎撃しようと殴りかかる。
ルインはダッシュジャンプで回避し、レインボーデビルにハルバードを頭部に突き刺す。
レインボーデビルがコアを移動させたために、コアには掠りもしなかったが、ハルバードが突き刺さった部位から凄まじい勢いで凍結していく。
オーバードライブは武器の出力を通常時の二倍にするだけでなく、武器に属性を付加するので、この状態の時のルインの攻撃はノーチャージのチャージアタックのような物なのだ。
瞬く間にレインボーデビルの液体金属は凍結し、柔軟性を失った。
「ゼロ!!」
「ああ」
既にエネルギーチャージを終えていたゼロはセイバーを構えて突撃し、液体金属を完全に凍らされたレインボーデビルに回避手段はなく、チャージセイバーをまともに喰らった。
凍った液体金属のボディごとコアを両断されたレインボーデビルは爆散した。
「やったね」
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