第18話 クリスタルの洞窟
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避ける暇もなく、直撃を受ける。
「ぐああああっ!!」
まともに受けて勢い良く吹き飛ぶが、ハルピュイアは何とか体勢を立て直し、飛翔と同時にエネルギーを解放した。
「スーパーソニックブーム!!」
空中で高速移動しながら真下に巨大なソニックブームを放つ。
「くっ…!!」
巨大なソニックブームをゼロはダッシュを駆使しながら必死に回避するがハルピュイアの動きが速すぎるために徐々にゼロに当たり始めた。
「はああああああああっ!!」
絶え間なくソニックブームを連発したことで発生した砂煙でゼロの姿は見えないが、この程度で死ぬような相手ではない。
「サンダーストライク!!」
すぐさまブレードを交差させると無数の雷撃を叩き落とし、何度も雷撃を叩き落としてハルピュイアは構えを解いた。
「やったか…?」
「まだだ!」
「なっ!?」
煙を突き破りながら伸びていくロッドの鎖がハルピュイアを拘束した。
ハルピュイアが鎖の伸びている方を見遣ると、多少は傷ついているが、それでも戦闘続行は可能な状態のゼロの姿があった。
「はああああ…!!」
両腕に力を込めて引っ張り、ハルピュイアを遠心力を利用して勢い良く地面に叩き付けた。
「がはっ!?」
背中から勢い良く叩き付けられたハルピュイアは苦悶の表情を浮かべた。
勢い良く叩き付けられたことで背部の飛行ユニットに異常が発生したのが分かる。
「これ以上の戦闘続行は不可能か………」
自身の状態を把握すると、深く息を吐いてから笑みを浮かべた。
「フフ…相変わらず…やるな…それでいい…それでいいんだ…。俺は…お前と戦っている時だけ…何もかも忘れることが…出来るんだ。しばらくは、これでいい」
それだけ言うと、ハルピュイアは転送の光に包まれ、この場を去った。
「…………ミッション終了、転送してくれ」
『了解、転送します』
ゼロも転送の光に包まれ、レジスタンスベースに帰還するのであった。
「ミッション終了です。」
「転送完了まで…2…1…転送!!」
転送の光に包まれたゼロが司令室のトランスサーバーに現れ、シエルとルインがゼロを出迎える。
「エルピスが探していた。敵味方認識装置という物は…ネオ・アルカディアのレーダーシステムが、敵と味方を判別するために使う物…ネオ・アルカディアに気付かれずに彼らの基地に忍び込むのには必要な物だけど…一体、何をするつもりかしら…」
「とにかく、エルピスを捕まえることも、ベビーエルフを破壊することも出来なかった…もうエルピスを追う手段がない。しばらくは様子を見るしかないね……」
「そう、ね……二人共、お疲れ様。今はゆっくり休んでね」
エル
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