第18話 クリスタルの洞窟
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
と、ロッドを元に戻して先に進む。
そしてトゲが敷き詰められた場所に出たのだが、周囲を見渡しても足場がないことにゼロは顔を顰めた。
ルインならHXアーマーで飛び越えるか、LXアーマーの氷で足場を作って突破出来たかもしれないが、生憎自分にはそんな芸当は出来ない。
その時、シエルから通信が届く。
『聞こえるゼロ?クリスタルの洞窟内はルミナイトの一種である特殊鉱石で覆われているの。透明なこの鉱石は特定波長の電磁波によって結晶構造を変化させ、発光する仕組みになっているの。その波長域の電磁波を発しているメカニロイドが近くにいるはずなんだけど』
「メカニロイド…あの、赤く発光しているあれか?」
ゼロから少し離れた場所に、一体のメカニロイドが浮かんでいた。
『恐らくそれだわ。ゼロ、それに攻撃を当てて、衝撃を与えれば電磁波を出すはずよ』
「了解」
メカニロイドは運良くバスターショットの射程内にいたために、当てることは出来た。
メカニロイドにショットが直撃し、電磁波が発生して今まで見えなかった赤い結晶が見えた。
『時間の経過で見えなくなるから、見えなくなったらまた攻撃して電磁波を出させて』
シエルの指示に従いながら、ゼロはバスターでショットを放ち、順調に先に進んでいく。
そして地面に足を着けると、奥の方に穴が開いていた。
エネルギー反応がいくつかあるため、恐らくはメカニロイドとパンテオンが潜んでいるのだろうと判断してゼロは壁に捕まり、ゆっくりと下に降りていく。
しばらく降りていくと、先程と同じ光景が広がっていた。
トゲが敷き詰められた地面と近くに浮かんでいるメカニロイド。
先程と同じようにショットを放ち、メカニロイドに当てて足場の結晶を見えるようにする。
途中でパンテオンが襲いかかってきたが、即座にセイバーで両断して返り討ちにする。
何度か足場が見えなくなったらショットを当て、足場を見えるようにして先に進む。
その繰り返しで先に進んだが、行き止まりとなっていたが、上を見上げると光が射し込んでいる。
ゼロは壁を駆け登り、途中で潜んでいたパンテオンをセイバーで両断しながら外に出た。
外に出た瞬間、眩しさに少しだけ目を細めたが、目の前にはゼロ達が撃墜した爆撃機の残骸があり、そこに合流するはずのレジスタンス兵の姿があったのだが、様子がおかしい。
『…ゼロ!彼らは、操られているみたい!!出来るだけ…攻撃しないであげて』
「洗脳…ベビーエルフとやらの力か…」
ルインの言う通り、ベビーエルフは破壊しなくてはならない。
ここまで害のある存在だと分かった以上は…一瞬、ベビーエルフに名前を付けようと悩んでいたアルエットの姿が脳裏を過ぎるが、すぐ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ