41話
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る。
「ごめんな。簪。あいつらは俺が相手をするから一夏と一緒に楯無さんを見ててくれるか?」
その返事になにか言いたげだったが何を思ったのか小さくかぶりを振る。
「ならなおさら、私は泰人の側に、いる」
と意地でも動かないと言いたげな、覚悟をした目を見て笑いつつ
「そっか。じゃあ、頼む」
といって楯無さんの側により、
「すいません少ししたら戻るんで待ってて下さい」
と自分のISのエネルギーを楯無の治癒用ナノマシンに譲り、敵の前にでる。
「・・・!だめ!なんてことを・・・!」
俺の装備が無くなっていることに気づき止めようと腕を掴むがそれを避け、頭を撫でる。
「大丈夫です。安心してください」
不安に見つめる楯無さんを一夏に任せ、簪にフォローを頼みつつ万華鏡写輪眼を開眼する。途端に頭痛が停止を求めるが、俺はさらに能力を使う。
「オールマイティ[己の痛覚を操作できるようにする]・・・」
と言って痛覚を切ると目の前が真っ赤になり敵と自分だけしか映らなくなる。痛覚、すなわち体が限界を超えないようにする脳のストッパーで、これを無くすということは文字通り、限界を無くし、四肢が動かなくなるまで痛みを無視できる。脳も例外ではないのでこれは賭けだ。だが能力を持っていながら敵に負けるくらいなら、死んで守ったほうがマシだった。
「・・・さて、お前ら」
そういってスサノオを発動。いつもと違い、巨人のような姿を自分の鎧に変える。見た目は重そうだが、気の集合体だから全く重さを感じない。そして手の周りを神威で纏う。
そのまま時止めを使用、30メートル離れていた敵のコアをそのまま握り潰した。
「ー?」
といきなり目の前まで来たので少し戸惑う敵のだが接近して0距離で熱線を浴びせた。
「っ!泰人!」
叫ぶ一夏らだ自分たちの視界が驚愕を示していた。
全く傷一つ付いていなかったのだ。そして意にも介さず敵の一体の両腕を掴み、引きちぎる。
「ー!」
逃げた一体が近接刀を振り回してくるが
「遅い」
と、そちらを見ずに掴み、壊す。
腕を無くした敵は逃げようと足元のスラスターを使って離れるが俺はその足をふとももから折る。バランスを崩した敵はそのまま壁に激突しつつも逃げようともがいていた。そんな敵を冷ややかな目で見つめ、両足を掴み、そのまま真っ二つに引き裂いた。
「おら、あとはお前だけだぞ?」
ゆっくりと残りの敵に振り向き歩いてくる泰人を震えるように数秒見たあと、背中を向けて逃げようと視線を外す。
「はい、アウト。」
それと同時に手から伸びた、刀状のもので敵のコアを正確に貫いていた。
「ギ、ギギギ」
と金属の擦れる音を放ちつつ、もがく敵を
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