41話
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悲惨、とも言えなくも無いがとりあえず踏み止まってはいた。生徒も無事避難し、残るは敵の撃破だけだ。ーだが現実はそうもいかなかった。
「・・・っぐ!・・くそっ」
もうエネルギーは残り少なく、いつもより能力の使用が強かったのか、発電量が落ちていた。最初の二体と一体の三体はなんとか倒したが、やはり肉体の過負荷による限界でうまく攻撃を躱せず、なんとか写輪眼を使い凌いでいるといった感じだ。しかし頭痛がひどくなっている辺り能力の限界は近い。
そして焦りが漏れたのか、敵の攻撃が激しくなる。
「っしまった!」
5分だが3体もの敵の攻撃に緊張が切れてしまったのか、残りの二体による巨大物理刀で吹っ飛ばされる。
そしてそのまま反転のままならず、地面に叩きつけられる。
「っ!泰人??」
「泰人くん??」
「泰、人??」
結構遠くまで吹っ飛ばされたのか織斑、楯無組の所まで飛ばされていた。
「っ!・・・くそっ動かねぇ」
肋骨が数本折れたのか息がヒューヒューとなり、目の前がエラーで埋め尽くされる。
「・・・よくも!」
と楯無さんが何やら大技を使うのか巨大な槍を展開する。
「・・・だ、めだ!それは!っ、一夏!簪!楯無を守れ!」
となんとか指示をだして自分はISのエラーを無視して立ち上がろうと刀を地面に突き刺す。
「くっ・・・ああっ!」
楯無さんを守りきれず敵の攻撃を受け、血を流す楯無だが、槍を展開したままニヤリと笑みを浮かべる。そのまま敵に向かって叫ぶと同時に周りが光に包まれた。
「はあああああ!」
ミストルテインの槍発動ー
「っごほっ!ごほっ!」
視界一面に舞う土埃にむせつつ、なんとか浮上してみんなの安否を確認する。
だが一番心配なのは楯無さんだった。
「楯無さん!みんな無事ッ??」
とチャネルをかけようとしたその瞬間土埃の中から巨大な手が伸び、頭を掴まれた。
「っぐあああ!」
とっさに掴まれた手を逸らしたが手から放たれた熱線は肩を貫通していた。
そしてその勢いで土埃が払われ見えた視界はー
「・・・おい、楯無さん!」
楯無さんは死んだように横たわり、一夏や簪は動けないのかなんとかしていたが俺は楯無さんを抱え、状態をみる。
「・・・泰人、くん?」
なんとか生きていた。槍で敵の攻撃を無効化していたおかげもあったがそれでも早く医者に見せなければいけなかった。
「一夏、簪。動けるか?」
「ああ、なんと・・か」
そういって近づく一夏と簪が表情を強張らせつつ返事をする。
「すまない。楯無さんを任せる」
「え・・・泰人、は?」
驚くように聞いてくる簪に対して俺は優しく返事をす
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