暁 〜小説投稿サイト〜
彼に似た星空
9.おばあちゃんとサラリーマン。あとケツ。
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きて、私はやっとこの旅が楽しいと思い始めていた。

 食事が終わった後は、私達はそのまま眠ることにした。温泉で疲れを癒やしたとはいえ、慣れないことの連続で私はもうクタクタだ。敷いた布団に体を委ねるやいなや、睡魔が襲ってきた。この旅の本番は明日だ。私はそのまま布団に包まれて寝てしまった。

 寝るか寝ないか…そんな夢と現実の境界線を私の意識がたゆたっている時、なんとなく遠い世界から『夜はこれからなのにー!!!』という鈴谷の声が聞こえた気がした。彼女のケツの心配はしなくてよさそうだ。私は安心して夢の世界に没入することにした。

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