40話
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
うしたの?珍しいねそっちから声をかけてくれるなんて」
「気分、転換・・・」
「そっか。やっぱり大変なんでしょ?」
「うん、少し分からなくて・・・」
「やっぱり無理があると思うんだよなー。まあ楯無さんを超えたいって気持ちは分からなくもないけどさ。」
「っ!」
図星なのかそのまま押し黙る簪さん。
「なんでも一人でやろうとすると簪さんが壊れちゃうよ?やっぱり分からないところは頼らなきゃ」
「・・・そう、なのかな?」
と少し涙ぐんだ声で喋るので慌てる俺。
「ああ、ごめんごめん。別に責めてるわけじゃないんだ。誰だって欠点はある。あの会長でさえあるものだろ?」
「わか、らない。いつも見てきたお姉ちゃんは完璧だった・・・」
「・・・それはね。簪さんにいいところを見せようと楯無さんが頑張るから、そう見えるんだよ?」
と慰めになるかわからないが頭を撫でる。
「・・・・・」
「それに言ってたけど楯無さんだっていっぱい分からないところは人に聞いてたって言ってたし。それとこれとは別だけど楯無さんを超えるのはやめろって訳じゃないよ?超えるために他の人にもっと頼っても良いんじゃないってこと」
と言うと落ちついたのかいつも張り詰めていた顔が少し和らぐ。
「俺が言えるのはそれだけかな。じゃあ俺はお暇するよ。あとタッグのことなんだけど「いいよ」へ?」
念押しにと言おうとしたつもりだが、気のせいかokと言われた気がする。
再度決意を固めた目でこちらを見るのでもう一回だけ聞く。
「えーっとつまり、タッグを組んでくれるってこと?」
そう言うと頷いて、
「お姉ちゃんを超えるため、に、まずあなたから頼っても、いい?」
不安げに問いかけてくる簪さんに苦笑しつつ、
「ははは。もちろんその為に俺は苦労してきたんだよ?」
と、また頭を撫でると気持ちよさそうに
「う、ん」
といい、少しの間喋ったあとそれぞれ寮に戻った。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ