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逆さの砂時計
Side Story
共に在る為に 2
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「チッ。どうせなら、最後までヤってから起きたかった」
「何を言ってんだか知らんがくだらない内容なのは解った。一応尋ねるが、回し蹴りと(かかと)落とし、どっちが好みだ?」
抱擁(ハグ)がお好みです」
「よし。死ね」
「はぐっ」

 ち、躊躇なく腹部に拳をめり込ませるお前も、好きだぜ……っ!

「……なあ、コーネリア」

 お前も起きろと、隣のベッドで寝てるアルフを叩き起こすコーネリア。
 その凛と立つ背中に、問いかけてみる。

「俺を、愛してる?」

 振り返ったコーネリアは

「当たり前だ」

 世界中で一番綺麗な笑顔を咲かせた。

 ああ……ここに居るのは、強くたくましく美しい、俺の半身。
 一人ぼっちの寂しい女の子は、もうどこにも居ない。



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