第3章 リーザス陥落
第77話 ホッホ峡の決戦Y
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だ。
そのランスの姿を見た瞬間、サファイアは表情を固くさせた。
「げっっ!!?」
その顔、忘れる筈もなかった。そう、地上灯台で合っているから。
「ゆ、ゆ、ユー……!! な、なんで、っ……!」
「え、え、なに……?」
「敵、まさか、アイツ……は、いないか。でも、それでもこんなとこまで来たのか……!」
ランスは、満遍なく3人の使徒達を舐め回す様に見つめた。
「ほうほほう。成る程、仲間は2人か。3人とも丸出し、トップレスなのは、大変よろしい。オレ様を誘っているのだな? がははは! だが、お仕置きだからな。ハードプレイにしてやろうではないか」
わきわき、と両手を動かしながら、近づくランス。
「バカ! 相手は使徒、それも3人もなのよ! ………」
「うん、ちょっとは警戒を……」
かなみとメナドは、ランスの不注意さを怒っていたが、3人の様子を見て、明らかに消耗している事も判った。
そう、今なら。……魔法を使ってない今なら、畳み掛けられるかもしれないのだ。
「がははは! 魔法使いなぞ、近づけば楽勝だと言っただろ。お前らはてきとーにフォローしておけ。オレ様が美味しくいただく!」
そこまで言った所で、流石の3使徒も頭に来た様だ。
「何言ってるの! 人間風情が!」
「い、いえす! そう、そのとおり、アイゼル様が使徒の私たち……3人揃えば……ぁ」
サファイアは一つの事に気づく。
3人揃って、魔法を撃ったと言うのに……、防がれてしまった。叶わなかった事実が頭をよぎったのだ。
「ば、馬鹿! サファイア! こいつらとアイツが同格な訳ないだろ! アイツだけが異常なんだ。さっさと殺って、あの男も、アイゼル様に頼んでっ……!」
ガーネットがそういった途端だ。
「アイツ……?」
「それ、誰のことを言ってるの……」
メナド、そして かなみの表情が険しくなった。
「……は?」
ガーネットはこの感じ、これに似た感じを ごく最近に味わったことがある。
そう、何かに触れた感覚だ。
「……あの魔法は、やっぱり……」
「ユーリに、向けて撃ってたのか……」
かなみは、忍者刀を力強く握り締め、メナドも自身の武器であるロングスピアを握り締めた。
そう、再び逆鱗に触れてしまった様だ。確かに、相手は人間だが、それでも 触れてはいけない何かに触れた時、如何に人間であっても、強大な力を持つことが出来るのだ。
「ば、馬鹿な事をっ! そんな訳ないだろっっ! こ、この……、紅色……っ」
「私もいる事を忘れるなよ」
「ぐぅぅっ!!」
ガーネットが魔法を撃とうとした瞬間、地面に切れ込みが走った。
羽を広げ、低空浮
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