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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico49-B大力は禍の元
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ダったみた。

「ぷはっ。あははは! あぁ、いいよ」

「おおきにな〜♪」

うにゃ〜ってなりそう・・・とゆうか、「うにゃぁ〜?」なってしもうた。今なら告白できる・・・やろか。シャルちゃんも、トリシュも、アイリも、ルシル君にハッキリと好きって想いを伝えてる。そんならわたしも舞台に立つためにそろそろ伝えやなアカンって思う。覚悟を決めるために深呼吸を始める。

「あ、あの、ルシル君、あんな・・・!」

「ん?」

「あんな、わたしな・・・!」

そこまで言いかけたところで「あの、すみません」声を掛けられた。前の方を見れば女性2人が居って、おずおずとわたしとルシル君を見てた。わたしはハッとして「コホン! な、なんでしょうか・・・」ルシル君にもたれかかってた体を戻して居住まいを正した。

「あの、管理局員の・・・ハヤテ・ヤガミさんと・・・」

拙い発音でわたしの名前を口にしたのは50代くらいの女性の方で、「ルシリオン・セインテストさん、ですよね・・・?」ルシル君の名前を口にしたんは20代くらいの女性。顔立ちが似てるから母娘って感じやろうか。ルシル君と顔を見合わせて「そうですけど」ってわたしが答えると・・・

「やっぱりチーム・ウミナリの! あたしと娘ね、あなた達の大ファンなの!」

「クラナガンでの事件で助けられたのよ、チーム・ウミナリに」

やっぱり母娘やった。そんなお2人から、リンドヴルムによる攻撃で大打撃を被った首都クラナガンでの出来事を話してもらえた。鋼の巨人アムティスの起こして竜巻によって倒壊したり吹き飛ばされたりしたビルの瓦礫に押し潰されそうになった時、アリサちゃんやフェイトちゃんの砲撃が瓦礫を破砕してくれたおかげで助かって、その後にわたしやすずかちゃんらの避難誘導で難を逃れたって。わたしの避難誘導も助かった一員やって話なんやけど・・・

(う〜ん、憶えてない・・・かな〜)

お2人の顔をよう見てみるけど、全然思い出せへん。そんなわたしの考えが伝わってしもうたみたいで「あはは。やっぱ憶えてないか〜♪」娘さんの方が笑い声を上げた。

「まぁ、しょうがないわよね。あの時の避難民は何百人と居たから。でもね、あたしや娘にとっては忘れようのない、命の恩人なのよ。だからね、ちゃんとお礼を言っておきたかったの」

「ごめんね。えっと、デート中・・・だったよね?」

申し訳なさそうに謝る娘さんに「いえいえ、気にせんで下さい!」そう言うて両手を振る。ルシル君も「休憩中でしたし」微笑んだ。するとお2人も「ありがとう!」ホッと安心してくれた。

(ん〜、ルシル君への告白はまたの機会やな〜)

残念なような安堵したような複雑な気持ちや。まぁ、でもシャルちゃんやトリシュの告白もキッパリ断ってるし、今わたし
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